蒲生工務店で注文住宅を建てた、滋賀県在住40代女性の体験談です。

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基本情報

地域 滋賀県
年齢と性別 40代女性
家族構成 夫婦・息子・娘の4人家族
ハウスメーカー名 蒲生工務店
商品名 なし
住宅タイプ 2階建て
構造・工法 木造軸組工法(在来工法)
購入パターン 注文住宅のみ(土地所有済)
当初予算 2500万円
実際にかかった費用総額 2500万円
(※当時の金額。現在はより高額)
坪単価 63万円
(※当時の坪単価。現在はより高単価)
建坪(建築面積) 22.5坪
延坪(延床面積) 39.6坪
間取り 4LDK
検討開始から契約までの期間 2年
工期 4ヶ月
関連ページ 滋賀の工務店
2000万円台
坪単価60万円台
20坪台
40坪台
4LDK

外観・外構(画像)

家が少しでも大きく見えるようL字型にし、一番目につく窓をセットバックウインドウにして窓に奥行きを出し、重厚感が出るようにしました。防犯上、半透明のベランダ手すりにしました。
蒲生工務店の外観

勝手口ドアは、ひと目に付く場所だったため、よくある勝手口ドアではなく、アパートなどに付けるドアにしました。ドアを開けるとパントリーとなっているため、車から運びこむのが楽です。
蒲生工務店の勝手口

外壁でサイディングを使う時は、コーキングレスのサイディングがおすすめです。コーキングがないタイプにすれば、外壁のメンテナンススパンが長くなると言われています。
蒲生工務店のコーキングレスサイディング

内装(画像)

キッチン背面に棚をつけ、ディスプレイを楽しめるようにしました。自分で購入したタイルを貼ってもらい、お気に入りのキッチンの雰囲気に近づきました。

ちなみに、背面に付ける予定だった吊戸棚をパントリーにつけてもらい、活用しました。食器棚はスライド式にすると扉が邪魔になりません。
蒲生工務店のパントリー

キッチンの前の壁にニッチを作成してもらいました。調味などの出し入れがしやすいスペースになっています。
蒲生工務店のキッチン

2階トイレはアクセントクロスで、ポップで明るい雰囲気になりました。 鏡の収納も非常に便利です。
蒲生工務店のトイレのアクセントクロス

1階トイレは階段下で少し狭くなってしまったので、コーナーに既製品の手洗器を置き、雰囲気にあわせたタイルを貼ってってもらいました。
蒲生工務店のトイレ

玄関は第一印象の場所なので清潔感が感じられるよう、エコカラットを貼り、靴をはいて全身確認できる鏡を設置しました。

奥はコートクロークで、造作してもらいました。玄関が狭く感じないよう、コートクロークの下を開け、間接照明をつけて雰囲気をつくりました。
蒲生工務店の玄関

洗面所は脱衣室と別にしました。お風呂に誰かが入っていても気兼ねなく使えるのがよいです。幅が広い洗面台は2人で使うにも余裕です。ただ、もう少し奥行きのある洗面台の方が洗顔しやすいと思いました。
蒲生工務店の洗面所

家を建てようと思ったきっかけ

子どもが小学生になる前に、希望の校区内に持ち家がほしいと思っていました。

はじめは注文住宅だけでなく、中古物件からマンション、建売住宅など、幅広い選択肢で検討していました。

ただ、土地柄、中古戸建てやマンションの物件数が少なかったこともあり、新築の一戸建てに絞られました。

そして、建売住宅は建ててしまった後の家しか見られない反面、注文住宅は構造面からも建てる会社を選べること、建築現場も見られることなど、住む家の基礎から関われる点が大きな魅力でした。

もちろん、収納面や使い勝手など、自分たちの思い通りの間取りになる点も理由の一つです。

希望通りの校区に土地を購入できたことも重なり、注文住宅を建築をする流れとなりました。

蒲生工務店を選んだ理由

住宅展示場や工務店などを回り、完成見学会などにも何軒も足を運びました。

高級感のあるデザインで、とても気に入っていたハウスメーカーもあったのですが、ハウスメーカーの多くは簡易的な間取り図と概算見積もりで契約し、詳細を詰めていくのは契約後になるケースが多かったです。

あとで金額があがることが容易に想像できたので不安になり、やめました。

また、ネットで色々調べていると「あれもしたい、これもしたい」とこだわりが増えてしまい、ハウスメーカーでは実現しようとすると、かなりの金額になると思いました。

そのため、色々組み合せてもハウスメーカーより安く建てられる工務店に絞って、探していくことにしました。

蒲生工務店は、断熱性能や耐震構造など、自分たちが重視していた性能が標準であったうえ、営業を介さずに設計者の方に対応いただけたので、とてもスムーズでした。

契約前に何度も間取りを書いてもらい、オプション込の見積もりをいただき、最終的に自分たちの描く最終形で契約できる会社だったので、大きく金額が上がる心配がありませんでした。

このやり取りをしている際に、契約を急かされなかったことが第一の決め手です。

なお、地元工務店となると、小規模な点(経営面など)で不安な気持ちもありました。

しかし、蒲生工務店はイノスグループとして、住友林業とパートナーシップを組んでおり、構造計算や使用する材木、補償等も住友林業と同じ基準だったため、安心感がありました。

工事中の現場の様子

着工してからは毎週現場の様子を見ていましたが、蒲生工務店は自社のブログにて工事の様子をUPしてくれていたので、しっかりと進ちょくを確認できました。

契約をしてからは、現場監督の方と直接打ち合わせができたので発注ミスなどもなく、建具の色などで悩むところも多くあったのですが、パソコンで3Dパースや映像を見せていただけ、とてもイメージしやすかったです。

工事を進めながら、現場で大工さんや職人さんと直接、壁紙や仕様について相談することもありました。

あと、現場はいつも整理され、綺麗にしてありました。

アフターケア・保証・定期点検などの感想

定期点検は1年・3年・5年・10年とあり、外壁から、床下、水回りまで、きちんと指定項目にそって、細かく点検していただけます。

入居当初は、設備でわからないことを聞いたり、建具の調整、室内物干しの追加の設置など、細かい対応も快くしてくださいました。

現在、住み始めてから5年近く経過しますが、設備の点で不具合はありません。

なにより、完成して引き渡しのときに、工務店から「これからが長いお付き合いになりますので、よろしくおねがいします」と言っていただき、信頼できる工務店と契約できてよかったと思いました。

また、工務店が主催するイベントに毎年ご招待いただいており、5年たった今も交流があるのが嬉しいです。

やってよかったこと・こだわりポイント

蒲生工務店のパントリー

ダイニング

ダイニングテーブルの後ろに収納棚をつくりました。

みんなで共有して使うもの(例:薬、文房具、学校のお知らせや裁縫道具、電池など細々したもの)が、すべて一箇所に納められるので整理整頓しやすく、よかったです。

アイランドキッチンも憧れましたが、物が多い人には不向きだと思います。うちは雑多な物が多いので、やめて正解でした。

そのかわりに、キッチンの前にカウンターを付け、私と子ども2人の勉強スペースにしました。3人並んで座られ、コミュニケーションを取りながら過ごせる場所になっています。

また、キッチンとダイニングの配置を横並びにしたので、配膳が楽です。

あと、ダイニングテーブルの下に床下コンセントをつけました。ホットプレートを出して食事をしたり、ミシンをかけたりする時にとても便利です。

キッチン

キッチンの設備は、ショールームに行くとついつい色んなオプションを付けたくなりますが、掃除のしやすい換気扇・食洗機・3口コンロは確保し、他のオプションは諦めました。

ごく標準のキッチンですが、結果的に困ることはなかったです。飽きないよう白にしましたが、もう少し色は遊びをいれてもよかったかなと思うことはあります。

キッチン収納で正解だったのは、ゴミ箱を置くスペースを確保したことです。間取りの段階で確保しておいたため、後からゴミ箱を置く場所に困らず、よかったです。

パントリー

ストックやキッチン道具など、特に台所用品が多いのですが、見えるところはスッキリさせたかったので、パントリーは必須でした。

「車→パントリー→冷蔵庫」の動線を最短距離にしたことで、重い荷物を抱えて家の中を歩かなくてもいいのが楽です。

キッチンやトイレは自分でタイルを購入し、職人さんに貼り付けてもらいました。施主支給はかなり安く仕上がるので、小さなこだわりは自分で探してみると良いと思います。

和室

めんどくさがりな家族なので、1階の和室にすべて服の収納をしています。

設計当初は2階のウォークインクローゼットで着替える予定でしたが、和室に収納と室内干しを作り、干す・たたむ・しまうが同じ部屋でできることが、とても楽です。

サーキュレーターを回せば、梅雨時も乾きますし、冬は部屋が加湿できておすすめです。

脱衣室を家事スペースとしている家もありますが、1人寂しく家事をするより、リビング続きの部屋の方が家族も手伝ってくれます。

玄関収納

玄関のシューズクロークは悩みましたが、スノーウェアや、雪かき、虫かご、ボール、バーベキューセットなど、外で使うものが意外に多く、倉庫だと出し入れしにくいので、あると便利です。

前に住んでいたマンションは、土間に靴箱がありましたが、土間に降りるのが面倒でしたので、靴箱はホールから靴が取れる場所に作って正解でした。

後悔ポイント・気になるところ

窓の数

南側だけ大きな窓があれば十分と思っていましたが、間取り的に東側に窓がつけられなかったため、朝、電気をつけないと暗い日が多いです。

乾燥対策

高気密高断熱の家で、エアコンのききがよく、快適なのですが、冬場はとても乾燥します。

いまは洗濯物で乾燥対策していますが、次に建てるなら冬場の加湿において、もっと良い方法を探したいです。

ベランダの必要性

2階のベランダで洗濯物を干すつもりが、住み始めたら1階で干すことになり、ベランダは布団を干すだけの場所になりました。

しかし、子どもが花粉症になり、布団を干すこともなくなり、その結果、ベランダは飾りとなってしまいました。

ベランダに出る手前にも、昇降式の室内物干しを付けましたが、それも使わず終いです。

設計時と住む動線が変わる可能性があるので、室内物干しなどの後付けできるものは、住んでから考えても良いかもしれません。

パントリーの入口は不要

車からパントリーに荷物が入れられるのは便利なのですが、玄関と別の入口ということもあり、パントリー側のドアと玄関ドアの両方を開け閉めすることが少し面倒でした。

そのため、パントリーの入口は作らず、玄関からパントリーにつながる動線があれば、ゴミ出しなども楽だったかなと考えます。

外構

バーベキューやプールをしたいと思い、庭を作って正解でしたが、天然芝は見た目重視で採用したものの、やはり手入れが大変なので、人工芝かタイルにすればよかったです。

外構部分は予算的に厳しかったので、かなり節約してしまいましたが、外構と家のセットで家の雰囲気が決まるので、もう少し予算を回せられれば、見た目がもうすこしグレードアップしたかなと思います。

シンボルツリーは、涼し気な雰囲気が好きでシマトネリコにしましたが、花にハチがくるので、植え替えたいです。

これから家を建てようと思っている方へのアドバイス

蒲生工務店の外観

工務店かハウスメーカーか

工務店・設計事務所と、ハウスメーカーの大きな違いは、自由度だと思います。

工務店・設計事務所は、自由設計で間取りから細かい設備まで、一から自分好みに仕上げられます。ネットで買ったタイルを施工してもらえたり、造作棚など、細かい部分まで安価に作ってもらえるのも工務店の魅力です。

ただし、できることがたくさんあるだけに、選択肢が多くて、悩む時間も多くなります。

その点、ハウスメーカーは制約があっても規格パターンがあり、オプションを追加する方法が主流で、設備も決まった中からの選択なので、時間がない人にも負担が少ないと思います。

それを踏まえ、優先順位を洗い出すことが大事だと思います。

住宅会社・住宅展示場について

住宅会社を回るのは収穫も多いですが、小さい子ども連れで話を聞く人も多いと思います。毎度同じ質問に答え、何時間もかかるのは、親も子どももストレスが溜まります。

自分たちの優先順位の高い条件が定まったら、その条件を先に出して複数社から見積もりをもらい、予算に合う建築会社を選ぶとよいのではないかと思います。

どちらかというと、その会社で建てるメリットや、他社との違いについて、特徴を聞くことが大事だと思います。

住宅展示場はオプション満載で現実的には難しいので、完成見学会にいく方がイメージできると思います。

間取り

間取りについては、インテリアにもこだわりがあるなら、ソファーなどの特に大きな家具は、実際の寸法をもとに間取りをつくったほうがいいです。

実際に置いてみると窮屈…なんてこともあるので、欲しいインテリアのサイズは押さえてから、動線も確保できるように、間取りを作ることをおすすめします。

また、将来的に本棚などの設置などを考えている場所は、壁に下地をいれておいてもらわないと設置できないことが多いので、この点も注意が必要です。

なお、外観と間取りは連動しているので、使い勝手がよい間取りばかりを重視すると外観が貧相なものになってしまうこともあります。

両方のバランスを考えながら、間取りを考えることをおすすめします。

収納

もし、リビングもキッチンも浴室も1階ならば、1階での生活がメインになるため、1階の収納を多くとることをおすすめします。

収納が確保されていれば、見えるところはスッキリ見せ、生活感のあるところは隠せるようにできます。そのため、いつ人がきても焦りません。

ただ漠然と収納を多く作るのではなく、今家にあるものを書き出し、何をどこにしまうか、しまいやすい動線を考えて間取りをつくると、片付けのしやすい家になると思います。

子ども・子供部屋

子どもが大きくなると学用品も増えてきますが、小さいうちは学校の準備もすべて1階で済ませられるようにしておくとスムーズです。

子供部屋は、使わないうちは2部屋の壁をつくらなければ、友達がたくさんきても遊べます。

エネルギー設備の設置場所

後回しにして後悔した点として、エアコンと室外機の場所も一緒に考えないといけません。これを怠ると、冷暖房の効率が悪い場所にエアコンを設置しなければいけなくなることがあります。

また、エコキュートを設置する場所も決めておいて、その近くに洗面台を配置すれば冬の朝、水道代が無駄になりません。

施主支給にするもの・しないもの

水回りなどの大きい設備は施主支給にせず、大手メーカーの方が保証なども安心で使いやすく、安く済むと思います。

トイレットペーパーホルダーや、タオル掛け、鏡付き収納や吊り照明などは逆に、サニタリーメーカーではあまりデザイン性の高いものがないので、ネットなどで探し、自分で好みのものを購入するのが手軽でおすすめです。

室内にタイルを貼る場合なども自分で購入するほうが価格が押さえられます。

一番大事なこと

一つの家を夫婦2人でつくるので、特に注文住宅では夫婦のお金をかけたいポイントが違うと、意見が分かれることがあります。

お互いの意見を押し付け合わず、相手の意見も尊重しながら、家づくりがストレスにならないようすすめることが一番大事かと思います。

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