1年中快適に過ごすために大事なのが「断熱性能」です。気密性能とあわせて「高気密高断熱な家」と表記されることもよくあります。

そこで、数あるハウスメーカーの中でも、特に高気密・高断熱な家づくりが得意なハウスメーカーをランキング形式でご紹介!

ハウスメーカーの家で、厳しい暑さの夏と、厳しい寒さの冬を過ごした人の口コミも多数あるので、ハウスメーカー選びの参考にしてみてください。

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高気密・高断熱な家のチェックポイント

どのハウスメーカーも「夏涼しく冬暖かい家」をアピールしているため、どこも同じように感じてしまいがちですが、次の4つを比べることで「本当に夏涼しく冬暖かい家を建てるハウスメーカー」がわかります

  • 断熱等級
  • UA値・Q値・C値
  • 家の施工実績
  • 換気システム

最も重要なのが「断熱等級」で、他の3つは断熱性や気密性に影響がある程度のものですので、家づくりの際には「断熱等級はいくつか」という点だけを知っておけば十分です。

断熱等級

断熱等級とは「住宅の品質確保の促進等に関する法律で定められた断熱性能を満たすかどうかの等級」のことです。正式名称は「断熱等性能等級」といい、等級は1~7の数字で表されます。

  • 断熱等級1:1980年の省エネ基準未満
  • 断熱等級2:1980年の省エネ基準と同等
  • 断熱等級3:1992年の省エネ基準と同等
  • 断熱等級4:2016年の省エネ基準と同等
  • 断熱等級5:「ZEH水準」の断熱基準と同等
  • 断熱等級6:「HEAT20」G2とほぼ同等
  • 断熱等級7:「HEAT20」G3とほぼ同等

断熱等級1~3は昔の基準で、2025年度以降は断熱等級4以上がすべての新築住宅に義務づけられるため、気にするべきなのは断熱等級4~7です。

2022年4月に断熱等級5が、同じく10月に断熱等級6と7が新たに設定され、これまでは最高水準だった断熱等級4が今後は最低基準となります。

断熱等級6と7に出てくるHEAT20とは「一般社団法人20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会」の略で、こちらに団体のZEH水準よりも厳しいG1・G2・G3という3段階の住宅外皮水準を設定しています。

住宅外皮とは外壁や屋根や床など、家の中と外を隔てる部分のことで、住宅外皮の断熱性能は「UA値」と「ηAC値」という指標で構成されます。

断熱等級も同様に「UA値」と「ηAC値」で構成されていて、気候に応じた地域区分ごとに異なる基準が設定されています。

まずは「UA値」の基準です。なお、地域区分8(主に沖縄県)は基準の設定がありません。

断熱性能の地域区分
※詳細:国土交通省地域区分新旧表

等級7 UA値:0.20(地域1,2,3)
UA値:0.23(地域4)
UA値:0.26(地域5,6,7)
等級6 UA値:0.28(地域1,2,3)
UA値:0.34(地域4)
UA値:0.46(地域5,6,7)
等級5 UA値:0.40(地域1,2)
UA値:0.50(地域3)
UA値:0.60(地域4~7)
等級4 UA値:0.46(地域1,2)
UA値:0.56(地域3)
UA値:0.75(地域4)
UA値:0.87(地域5,6,7)

次に「ηAC値」の基準です。なお、地域区分1~4の地域にはηAC値の基準は設定されておらず、UA値のみが基準となります。

等級7 ηAC値:3.0(地域5)
ηAC値:2.8(地域6)
ηAC値:2.7(地域7)
等級6 ηAC値:3.0(地域5)
ηAC値:2.8(地域6)
ηAC値:2.7(地域7)
ηAC値:5.1(地域8)
等級5 ηAC値:3.0(地域5)
ηAC値:2.8(地域6)
ηAC値:2.7(地域7)
ηAC値:6.7(地域8)
等級4 ηAC値:3.0(地域5)
ηAC値:2.8(地域6)
ηAC値:2.7(地域7)
ηAC値:6.7(地域8)

このように「ηAC値」の基準は、等級による差があるのは地域区分8のみです。さらに先述の通り、地域区分1~4は基準そのものも設定されていないため、「UA値」の方がより重要度は高いです。

ただ、UA値に関しても細かな数値や基準を覚えておく必要はありません。「断熱等級はいくつか」この点だけをハウスメーカーに聞いて覚えておけば十分です。

UA値・Q値・C値

住宅の断熱性や気密性をあらわす数値が3つあります。それが「UA値・Q値・C値」です。いずれも数値が低いほど高性能であることを示します。

  • UA値:断熱性をあらわす数値
  • Q値 :断熱性をあらわす数値
  • C値 :気密性をあらわす数値

UA値は「建物の中の熱がどれほど外に逃げやすいか」を示す数値です。「外皮平均熱貫流率」とも言われます。先述の建築物省エネ法・HEAT20・断熱等級の基準にも採用されていて、3つの中で最も重要な数値となります。

Q値も同様に断熱性を示す数値で、「熱損失係数」とも言われます。2013年までは省エネ基準に採用されていましたが、建物の面積が大きいほど数値がよく出てしまうなどの不正確性もあり、より正確に断熱性をあらわすためにUA値が採用されるようになりました。

そのため、現在はQ値を公表するハウスメーカーはほとんどありません。UA値の方が断熱性をより正確にあらわせるということもありますので、Q値は無視して大丈夫です。

C値は「建物全体でどれほど隙間があるか」を示す数値です。「相当隙間面積」とも言われます。気密性を示す数値として以前は省エネ基準に採用されていましたが、10年以上前に基準が撤廃されました。

そのため、Q値と同様、公表するハウスメーカーはあまりありません。ちなみに、省エネ基準に採用されていた頃は

  • 北海道などの寒冷地:C値2.0
  • その他の地域:C値5.0

が基準となっていました。今のハウスメーカーの家なら間違いなくクリアできる基準なので、C値もそこまで神経質に気にする必要はありません

家の施工実績

実は、家を建てる職人の技術によって、断熱性能も気密性能も変わってきます。

断熱性をあらわすUA値は「設計の段階で算出される数値」で、気密性をあらわすC値は「実際に測定して出される実測値」です。

施工実績が豊富な熟練の職人であれば、計算通りの性能が期待できますが、経験不足な職人が担当すると、断熱材がちゃんとはまっていなかったり、隙間があちらこちらにあったりして、性能が落ちてしまうことも珍しくないのです。

断熱材にしても隙間にしても、入居してからだと見えなかったり変えられなかったりする部分になりますので、ハウスメーカーとして高気密高断熱住宅の施工実績が豊富なのかどうか、しっかりと確認しておきましょう。

なお、こちらのページでご紹介するハウスメーカーはいずれも大手で、施工実績も非常に多いため、安心して任せられます

換気システム

高気密高断熱の家にとって、換気は非常に大事なポイントになります。

気密性が高い分、換気がうまくいかないと室内の二酸化炭素濃度が高くなってしまいますので、換気をしてきれいな外の空気を室内に取り込む必要があります。

そのため、24時間換気システムの設置が法律で義務付けられているのですが、その換気システムには3つの種類があります。

  • 第1種換気:給気・排気の両方を機械で行って換気
  • 第2種換気:給気は機械、排気は自然に換気(主に工場等で採用)
  • 第3種換気:給気は自然に、排気は機械で換気

戸建て住宅で採用されるのは「第1種換気」と「第3種換気」です。それぞれメリットとデメリットをまとめるとこうなります。

第1種換気メリット 第1種換気デメリット
・空気の流れを制御でき、最も安定的に換気できる
・熱交換器をつければ室内温度を一定に保てる
・費用が高い
・ダクトの掃除が大変
第3種換気メリット 第3種換気デメリット
・費用が安い
・メンテナンス(掃除)が簡単
・給気口付近が寒く(暑く)なりがち

初期費用もメンテナンス費用も安いため、第3種換気も選ばれることは多いですが、より快適な日々の暮らしを送るためにも、効率的かつ安定的に換気を行える第1種換気の方がおすすめです。

ただし一方で、もちろんお金も大事ですし、さらには第1種換気は設置場所の制限もありますので、ハウスメーカーや工務店の担当者とじっくり相談して決めるのがベストです。

一条工務店

断熱等級 7(最高ランク)
UA値 0.25(断熱王仕様)
C値 0.59(平均実測値)
施工実績 非常に多い
換気システム 第1種換気

「家は性能。」のコンセプトで高気密高断熱住宅を建てているハウスメーカーです。断熱等級7に対応している数少ないハウスメーカーの1つでもあります。

断熱性や気密性の向上に非常に力を入れていて、断熱等級の基準となるUA値はもちろんのこと、現在はあまり用いられていないQ値(0.51)も公開しています。

他のハウスメーカーでは公開されることが珍しい、気密性の良さをあらわすC値も平均実測値を公開しているほか、気密測定をすべての建物で行っているなど、他のハウスメーカーとの差別化をはかっています。

さらに、もともと9割以上の建物が断熱等級6をクリアしていましたが、2023年には「断熱王」という新たな仕様が誕生し、断熱等級7にも対応できるようになりました。

ただし、高い断熱性と気密性を全棟クリアすることと引き換えに、間取り自由度はかなり低く、外観もどれも似通ってしまうというデメリットもあるため、「間取りよりもとにかく性能」という方におすすめです。

一条工務店の評判・坪単価」のページでは、一条工務店の断熱性・気密性に関する詳しい解説も読めます。

積水ハウス

断熱等級 7(最高ランク)
UA値 0.26(スーペリア仕様)
C値 非公開(推定1.0~2.5)
施工実績 日本一多い
換気システム 第1種換気・第3種換気

施工実績やZEH受注棟数など、様々な点で日本一を獲得しているハウスメーカーです。断熱等級7に対応している数少ないハウスメーカーの1つでもあります。

「『わが家』を世界一幸せな場所にする」という理念のもと、木造と鉄骨造の両方の家づくりを行っていて、まさに日本を代表するハウスメーカーとなっています。

もともとグリーンファーストゼロ(標準仕様)で断熱等級5をクリアしていましたが、2023年に「グリーンファーストゼロ スーペリア」という断熱等級7まで対応できる仕様を発表しました。

もちろん、木造でも鉄骨造でもスーペリア仕様にすることが可能です。木造を40年以上、鉄骨造を60年以上手掛けている積水ハウスの経験と技術力の高さならではと言えるでしょう。

ただし、断熱性能を上げることで、間取りの自由度はどうしても少し下がってしまいます。間取り自由度の高さが人気の理由の1つでもある積水ハウスですが、「断熱性」と「間取り」のバランスを見て、断熱仕様を決めるようにしましょう。

積水ハウスの評判」のページから、積水ハウスの断熱性・気密性に関する詳しい解説も読めます。

ダイワハウス

断熱等級 7(最高ランク)
UA値 0.26(ウルトラW断熱仕様)
C値 非公開(推定1.0~2.0)
施工実績 多い
換気システム 第3種換気

木造と鉄骨造の両方の家づくりをしているハウスメーカーです。断熱等級7に対応している数少ないハウスメーカーの1つでもあります。

ダイワハウスでは「スタンダードV」や「プレミアムW」などといった断熱仕様を出していますが、その中でもトップの断熱性能を誇る「ウルトラW」という仕様が断熱等級7をクリアしています。

「ウルトラW」は2023年に登場したのですが、断熱等級7を取得するために開発されたといっても過言ではないほどの高気密高断熱仕様で、これでもかというくらい分厚い断熱材を使っています。

ただし、この「ウルトラW」を選べるのは木造だけであるという点には注意が必要です。鉄骨造ではウルトラWよりも断熱性能が下がる「エクストラV」が最高となりますので、鉄骨造では断熱等級7には対応していません。

ちなみに、ダイワハウスの営業マンでも、鉄骨造に「エクストラV」を採用するという提案があまり出てこなかったりしますので、鉄骨造を選ぶ場合は断熱仕様を「エクストラV」まで上げることをおすすめします。

ダイワハウスの評判・坪単価」のページでは、ダイワハウスの断熱性・気密性に関する詳しい解説も読めます。

ミサワホーム

断熱等級 6
UA値 0.38(高断熱仕様)
C値 非公開(推定0.7~1.5)
施工実績 多い
換気システム 第1種換気・第3種換気

南極の昭和基地を建てたことでも知られるハウスメーカーです。日本のどこよりも過酷な気候である南極で、36棟もの建物を建てています。

南極で培われた経験もあり、公表されているUA値は0.38と、優秀な数値を記録しています。

また、高気密高断熱住宅を手がける大手ハウスメーカーの中で、ミサワホームが唯一行っていることがあります。それは「気密確約仕様」というオプションです。

気密性(C値)は建物1棟1棟で変わってくるほか、断熱性(UA値)と比べると居住の快適性に与える影響は小さいため、気密性の高さを確約することはほとんどありません。

しかし、ミサワホームでは、C値2.0以下の確約で7万円ほど、1.0以下で20万円ほどのオプションを用意しています。

ミサワホームの評判・坪単価」のページでは、ミサワホームの断熱性・気密性に関する詳しい解説も読めます。

三井ホーム

断熱等級 7(最高ランク)
UA値 0.26(モクスサーモ仕様)
C値 非公開(推定0.5~1.5)
施工実績 多い
換気システム 第1種換気・第3種換気

ツーバイフォー工法のリーディングカンパニーとして知られるハウスメーカーです。まるで輸入住宅のような欧米風デザインの家づくりを得意としています。

屋根には160mmのダブルシールドパネルを、外壁には140mmの高性能グラスウールを採用するなど、厚みのあるしっかりとした断熱材を使うことで、標準仕様でもUA値0.39という優秀な数値を記録しています。

また、ツーバイフォー工法はパネルを組み合わせて家を建てるという工法なので、家全体の隙間を小さくしやすいというメリットもあります。

三井ホームも他の多くのハウスメーカーと同様にC値は公開していませんが、工法そのものが一般的な在来工法の木造や鉄骨造と比べて気密性を高くしやすいため、高断熱だけでなく、高気密の面でも期待できます。

ちなみに、オプションにはなりますが、三井ホームは全館空調導入の実績もナンバーワンのハウスメーカーとなります。「高気密高断熱+全館空調」によって、より「夏涼しく冬暖かい家」になること間違いなしです。

三井ホームの評判・坪単価」のページでは、三井ホームの断熱性・気密性に関する詳しい解説も読めます。

住友林業

断熱等級 6
UA値 0.41
C値 非公開(推定0.6~1.4)
施工実績 多い
換気システム 第1種換気・第3種換気

質の高い木材を使った「木の家」を建てているハウスメーカーです。主にビッグフレーム構法と呼ばれる方法を採用し、高気密高断熱の家づくりを行っています。

標準仕様では「充填断熱」という断熱が取られていて、断熱材にはグラスウールを採用しています。

グラスウールの断熱材にも種類があるのですが、住友林業では断熱施工と気密施工が同時にできるタイプを採用することで、高い断熱性と気密性を確保しています。

一方で、このタイプの断熱材は隙間がないようにしっかりと詰めないと、断熱性も気密性も下がる可能性がありますので、断熱施工時には実際に現場に足を運んで確認することをおすすめします。

なお、北海道や東北などの冬の寒さが厳しい地域向けに「北海道仕様」もあります。こちらは「充填断熱」ではなく「付加断熱」という方法になっていて、より高い断熱性能が期待できます(UA値は非公開)。

住友林業の評判・坪単価」のページでは、住友林業の断熱性・気密性に関する詳しい解説も読めます。

セキスイハイム

断熱等級 6
UA値 0.36(北海道仕様)
C値 木造0.99以下・鉄骨造2.0以下
施工実績 非常に多い
換気システム 第1種換気・第3種換気

「あったかハイム」のCMで有名なハウスメーカーです。暖かさを全面にアピールしたCMを一時期集中的に流していたため、「セキスイハイムは暖かい」というイメージをなんとなく持っている人も多いのではないでしょうか。

セキスイハイムは、木造も鉄骨造もユニット工法で家づくりを行っています。精度の高い工場生産できる部分を増やして、現場での施工工数を減らすというスタイルであるため、職人の技量に左右されにくい方法です。

断熱性や気密性は職人の技量で変わることも少なくないため、高気密高断熱住宅を建てるという点でもセキスイハイムのユニット工法は理にかなっています。

断熱性をあらわすUA値は0.46と優秀な数値を記録しており、さらに北海道仕様だと0.36まで上げることもできます。

気密性も自社基準が設けられていて、C値は木造で0.99以下、鉄骨造で2.0以下と、こちらも優秀な数値となっています。

ただし、ユニット工法ならではの「間取りに制限がある」というデメリットもあり、特に木造の方は大手ハウスメーカーの中ではかなり間取り自由度が低いという点に注意が必要です。

セキスイハイムの評判・坪単価」のページでは、セキスイハイムの断熱性・気密性に関する詳しい解説も読めます。

パナソニックホームズ

断熱等級 7(最高ランク)
UA値 0.26(カサート平屋 断熱等級7仕様)
C値 非公開(推定2.0~3.0)
施工実績 多い
換気システム 第1種換気

日本を代表する電機メーカーであるパナソニックから生まれたハウスメーカーです。鉄骨造を専門に扱っていて、一般的な住宅の3階建てまでではなく、4~9階建ての高層住宅も得意としています。

断熱は「基礎断熱」と呼ばれる方法を採用していて、鉄骨造の中では断熱性も気密性も比較的確保しやすいという特徴があります。

また、断熱性能を上げるダブル断熱仕様というオプションもあります。ハイグレード使用と呼ばれることもあるのですが、ダブルの名の通り、ほぼ2倍に近い断熱材を使っていて、かなりおすすめのオプションです。

以前はUA値0.6(断熱等級5相当)と公表していましたが、断熱等級が新しくなってからは高気密高断熱にさらに力を入れるようになり、現在では7まで対応可能となっています。

ちなみに、パナソニックホームズは全館空調システム「エアロハス」も大人気です。高気密高断熱住宅にエアロハスを加えることで、一年中より快適に過ごせるようになります。

パナソニックホームズの評判・坪単価」のページでは、パナソニックホームズの断熱性・気密性に関する詳しい解説も読めます。

トヨタホーム

断熱等級 6
UA値 0.46
C値 非公開(推定2.5~3.5)
施工実績 多い
換気システム 第1種換気・第3種換気

世界屈指の自動車メーカーとして知られるトヨタから生まれたハウスメーカーです。木造と鉄骨造の両方で家づくりが可能ですが、木造はまだ始めたばかりで、ほとんどの方が鉄骨造を選んでいます。

断熱性に関しては必要十分と言ったところです。断熱性グレードアップのオプションが必要になりますが、UA値0.46まで上げられるため、寒冷地以外であれば断熱等級6までクリアできます。

一方で、気密性はそこまで高くありません。カタログやホームページでは公開されていませんが、通常仕様でC値2.8、高気密仕様でC値1.8~2.4が、社内の基準とされています。

断熱性・気密性がすばぬけて高いという訳ではありませんが、他の鉄骨造ハウスメーカーと比べると、費用はやや抑えられる傾向があるため、コストパフォーマンスは悪くありません。

また、トヨタホームでは全館空調「スマート・エアーズ」も用意されています。これを採用すれば、各部屋の温度差をプラスマイナス1度以内にコントロールでき、夏も冬もより快適に過ごるようになります。

トヨタホームの評判・坪単価」のページでは、トヨタホームの断熱性・気密性に関する詳しい解説も読めます。

ヘーベルハウス

断熱等級 5
UA値 0.6
C値 非公開(推定2.0~3.0)
施工実績 非常に多い
換気システム 第1種換気・第3種換気

地震や災害などにとにかく強い家を建てるハウスメーカーです。過去に大きな地震が起きた地域や、今後大地震の可能性があるとされている都市部で特に人気があります。

鉄骨と独自のヘーベル板を用いた「頑丈な家」が魅力ではありますが、断熱等級が改正されてから断熱材の厚みを増やすようにしたなどの対策も取っていて、断熱性にもこだわりを感じさせます。

それでも、先に登場したような他の大手ハウスメーカーと比べると、断熱性も気密性も少し弱めではあります。UA値は断熱等級5までの数値ですし、C値もその構造上さほど期待はできません。

ただ、ヘーベルハウスはもともと寒冷地(地域区分1~4)がエリア外なので、寒冷地もエリアに含まれている他の大手ハウスメーカーと比べて、そこまで高断熱高気密を追求する必要がないというのも事実です。

ちなみに、ヘーベルハウスを選ぶのであれば、無垢床を採用することをおすすめします。普通のフローリングよりも断熱性があり、素足で立ってもあたたかさを感じられます。肌触りも良いのでぜひ検討してみてください。

ヘーベルハウスの評判・坪単価」のページでは、ヘーベルハウスの断熱性・気密性に関する詳しい解説も読めます。

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