昔から根強い人気のあった平屋ですが、近年は平屋を希望される人がさらに増えてきています。デザイン性の高いおしゃれな平屋を建てるハウスメーカーも多く、今後も平屋人気は続きそうです。

そこで、数あるハウスメーカーの中でも、特に平屋が得意なハウスメーカーをランキング形式でご紹介!

ハウスメーカーで平屋を建てて住んでいる人の口コミも多数あるので、ハウスメーカー選びの参考にしてみてください。

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平屋に強いハウスメーカーの比較ポイント

どのハウスメーカーも「おしゃれな平屋を建てられる」や「うちの平屋はここが良い」などとアピールしているため、どこも同じように感じてしまいがちですが、次の4つを比べることで「本当に平屋に強いハウスメーカー」がわかります

  • 価格
  • 性能
  • 間取り自由度
  • 平屋の施工実績

高級感や重厚感の出しやすい2階建て・3階建てと比べると、平屋はデザインに少しいまいちなところがあるだけで、おしゃれさががくっと下がってしまいがちです。

また、ワンフロアにすべてを詰め込むため、間取りや設計の自由度も重要なポイントとなってきます。これら4つをしっかりと比較して、ハウスメーカーを見極めましょう。

価格

平屋に限らず、家づくりにおいて価格は非常に重要なポイントの1つです。

もちろん予算や住宅ローンの限度額は人それぞれ違いますので、選べるハウスメーカーや工務店も異なってきますが、安いところには安いだけの理由が、高いところには高いだけの理由がやはりあります。

  • 住宅性能
  • 間取り自由度
  • 外観デザイン
  • 内装デザイン
  • 保証期間の長さ
  • アフターサポートの手厚さ

など、価格が高いハウスメーカーの方が安いハウスメーカーよりも優れていることがほとんどです。

ちなみに、当ページでご紹介しているのはすべて大手ハウスメーカーですので、他のハウスメーカーや工務店と比べると価格は高めになります。

しかしながら、大手ハウスメーカーだからこその性能やデザイン性の高さもありますし、住んでからの長期間に渡る手厚いサポートで安心して暮らせることも間違いありません。

そのため、「おしゃれな平屋」や「住み心地の良い平屋」を求めているのであれば、まずは大手から検討してみましょう。

ハウスメーカー坪単価ランキング」も参考にしてみてください。

性能

2階建てや3階建てと比べると、平屋は家の上部に重さがかかりにくく、地震には強い(耐震性が高い)と言えます。

そのため、耐震性はそれほど気にする必要はありませんが、一方で断熱性と遮音性はしっかりとチェックする必要があります。

まずは断熱性についてです。平屋は大きな屋根が家全体にかかっているため、夏場に熱がこもって暑くなりやすいです。

そして、部屋の中央まで日が入りにくいため、冬は逆に寒くなりやすいというデメリットがあります。

このデメリットを解決するためには「断熱性の高い家にする」のが1番です

夏は冷房、冬は暖房をつけっぱなしにして対応することもできなくはありませんが、光熱費が高額になってしまいますし、冷房でも暖房でもOFFにしたらまたすぐ暑く寒くなってしまいます。

最初から断熱性の高い家にしておけば、光熱費を抑えながらも快適な気温をキープできるため、平屋を考えているのであれば、断熱性の高さは外せません。

高気密・高断熱なハウスメーカーランキング」も参考にしてみてください。

次に遮音性についてです。平屋はワンフロアにすべての部屋がありますので、音漏れしやすいというデメリットもあります。

  • となりの部屋の声が聞こえる
  • トイレを流す音がリビングまで聞こえてくる
  • もう寝ようと思っているのにリビングのテレビの音が寝室まで聞こえる

など、音に関する問題が発生しやすいのです。

「上の階でドタバタしてるのがうるさい」といった問題は出ませんので、床の遮音性は気にする必要ありませんが、部屋と部屋をわける間仕切り壁の遮音性はとても重要です。

防音性・遮音性が高いハウスメーカーランキング」も参考にしてみてください。

間取り自由度

2階建てだと、1階に水回りとLDK、2階に寝室と子供部屋という配置が一般的ですが、平屋だとこれらすべてをワンフロアにまとめる必要があります。

そのため、平屋を建てるのであれば、間取り設計の自由度が高いハウスメーカーや工務店を選ぶことをおすすめします。

間取り設計の自由度が低かったり、細かな間取りの融通が聞かないところだと、家事動線がよくなくて暮らしにくかったり、プライバシーがあまり守られない家になってしまう可能性もあります。

  • 開放感のあるリビングがいい
  • 平屋でも収納をしっかり確保したい
  • 将来を考えてバリアフリーにしたい

など、平屋を建てるにあたっての間取りに関する希望をしっかりと聞いてくれて、そのうえで最適な提案をしてくれるハウスメーカーを選びましょう。

平屋の施工実績

平屋をたくさん建ててきたという実績があるかどうか、この点もハウスメーカー選びの際に重要となるポイントです。

「平屋が得意」「3階建てが得意」「高気密高断熱住宅が得意」など、ハウスメーカーによって得意分野が異なります。

そのため、平屋の施工実績も豊富なところもあれば、あまり多くないところもあります。

平屋の施工実績が多ければ、それまでの経験から土地を最大限に活かした平屋プランの提案が期待できるほか、前述ような平屋ならではのデメリットを解消する工夫も得意としていると言えます。

また、当ページでご紹介しているハウスメーカーはいずれも大企業で、施工中や入居後の倒産リスクは極めて小さいです。

もちろん、おしゃれで良い平屋を建てると評判の工務店もありますが、倒産リスクという面についてはハウスメーカーにはかないません。

家を建てている間も、住み始めてからも、ずっと安心していられるように、平屋の実績が豊富なハウスメーカーを選ぶことをおすすめします。

住友林業

商品名 グランドライフ
断熱等級 6まで対応可
遮音性能 間仕切り壁:-30dB
間取り自由度
施工実績

上質な木造住宅を建てられると評判のハウスメーカーです。もともと人気の高いハウスメーカーですが、その中でも平屋は特に人気があります。

住友林業では4棟中1棟(25%)ほどが平屋とされていますが、他のハウスメーカーでは多くても5~8棟中1棟(12~20%)ほどで、10棟中1棟以下(10%以下)であることがほとんどです。

これは、いかに住友林業が平屋に力を入れているかがわかる証拠です。実際、他のハウスメーカーよりも先に平屋に特化した商品(グランドライフ)を発表し、20年以上に渡って販売し続けるなど、平屋の施工実績も非常に豊富です。

I型・L型・コ型・ロ型といった具合に、同じ平屋でも形がいろいろとありますが、そのどれも施工実績が豊富で、間取り自由度も高いことから、設計の提案力もかなり高いです。

また、住友林業のビックフレーム構法なら大開口を採用できる点も魅力的です。深い軒と組み合わせることで、開放感やおしゃれさが段違いに上がります。

住友林業の評判・坪単価」のページでは、住友林業の断熱性や遮音性など住宅性能に関する詳しい解説も読めます。

積水ハウス

商品名 鉄骨:イズ・ロイエ
木造:シャーウッド
断熱等級 7まで対応可
遮音性能 間仕切り壁:記載なし
間取り自由度
施工実績

戸建ての施工実績が日本一多いハウスメーカーです。木造も鉄骨造も手がけ、「できないことはない」と言われるほど、間取り自由度や設計力も高いハウスメーカーとなっています。

積水ハウスも平屋の割合が高く、だいたい6棟中1棟(17%前後)が平屋とされています。戸建ての施工実績が日本一ですから、平屋の実績も非常に多いことがわかります。

そして、積水ハウスの建てる平屋はどれも「とてもおしゃれ」なのが特徴的です。家語の家づくりインタビューやSNSなどを見ると、本当にたくさんのおしゃれな平屋が目にとまります。

積水ハウスならではの大開口と深い軒、さらには高級感あふれるダインコンクリートやベルバーンと呼ばれるオリジナル外壁など、ただおしゃれなだけではなく、重厚感や邸宅感を感じさせる平屋がほとんどです。

「他とは違った特別な平屋を建てたい」と思ったら、積水ハウスの平屋は外せません。一度は検討してみることをおすすめします。

積水ハウスの評判・坪単価」のページでは、積水ハウスの断熱性や遮音性など住宅性能に関する詳しい解説も読めます。

一条工務店

商品名 アイ・スマート
グランセゾンなど
断熱等級 7まで対応可
遮音性能 間仕切り壁:記載なし
間取り自由度
施工実績

「家は性能」のスローガンでよく知られるハウスメーカーです。とにかく性能に特化した家を建てるのが特徴で、断熱性を表すUA値や気密性を表すQ値などの細かい数値まで公開しています。

以前はそんなに知名度は高くありませんでしたが、一条工務店で建てたマイホームを公開するSNSアカウントが非常に多く、今では家づくり検討中なら一度は耳にするハウスメーカーになっています。

一条工務店も、先述の住友林業や積水ハウスと同様に、平屋の割合がとても高いです。だいたい5棟中1棟(20%前後)が平屋とされています。

平屋の特徴もやはり住宅性能の高さが1番です。高断熱高気密+全館床暖房+大容量太陽光発電によって、光熱費を抑えながらも1年中快適に過ごせる平屋を建てられます。

一方で、一条工務店ならではの間取り規制(一条ルール)や、デザインがどれも似ているといったデメリットもあり、おしゃれさや独自性を求める人には向いていません。

一条工務店の評判・坪単価」のページでは、一条工務店の断熱性や遮音性など住宅性能に関する詳しい解説も読めます。

パナソニックホームズ

商品名 なし
断熱等級 7まで対応可
遮音性能 間仕切り壁:70dB→35dB
間取り自由度
施工実績

鉄骨造ハウスメーカーとして人気の高いハウスメーカーです。パナソニックの住宅設備や家電が好きという人からもよく選ばれています。

パナソニックホームズというと、鉄骨造ならではの高い耐震性を活かした多層階住宅(3~9階建て)がよく注目されますが、実は前身のパナホーム時代から平屋も根強い人気があります。

だいたい7棟中1棟(15%前後)が平屋とされていて、これまでの平屋の施工実績も申し分ありません。

平屋の中でも少しの階段を設置して空間にメリハリを出す「スキップフロアのある平屋」も得意としていて、スキップフロアの下をウォークインクローゼットなどの大型収納にすることで、平屋の収納問題を解決しています。

また、パナソニックホームズの大きな魅力の1つでもある、目地のないキラテック外壁で平屋を建てれば、住んでからのメンテナンスコストもぐっと抑えられます。

パナソニックホームズの評判・坪単価」のページでは、パナソニックホームズの断熱性や遮音性など住宅性能に関する詳しい解説も読めます。

ダイワハウス

商品名 鉄骨:xevoΣ
木造:グランウッド
断熱等級 7まで対応可
遮音性能 間仕切り壁:記載なし
間取り自由度
施工実績

鉄骨造がメインにはなりますが、木造も手がけているハウスメーカーです。鉄骨造はxevoΣ(ジーヴォシグマ)、木造はグランウッドという商品が主力となっています。

鉄骨造のxevoΣでも、木造のグランウッドでも平屋の建築が可能です。どちらも「平屋暮らし」というコンセプトカタログも無料で提供されています。

長年メインは鉄骨造でやってきたハウスメーカーなので、平屋のイメージはあまりないかもしれませんが、平屋も人気が出てきていて、一昔前よりも平屋の割合が上がってきています。

なお、鉄骨造xevoΣと木造グランウッドの大きな違いは次の2点です。

  • 鉄骨造:尺モジュール・断熱等級6対応可
  • 木造 :メーターモジュール・断熱等級7対応可

これまでは鉄骨造ばかりが目立ったダイワハウスですが、階段・廊下・トイレなどの限られた空間をより広く取れるメーターモジュールを採用し、さらに断熱等級7にも対応できる木造グランウッドの方が、今後は注目を集めそうです。

ダイワハウスの評判・坪単価」のページでは、ダイワハウスの断熱性や遮音性など住宅性能に関する詳しい解説も読めます。

ミサワホーム

商品名 HIRAYAシリーズ
断熱等級 6まで対応可
遮音性能 間仕切り壁:記載なし
間取り自由度
施工実績

大収納空間「蔵」がある家でよく知られるハウスメーカーです。以前は鉄骨造も手がけていましたが、現在は木造に特化して家づくりを行っています。

ミサワホームも業界全体でみると、平屋で建てる人の割合が比較的多いハウスメーカーです。9棟中1棟(11%前後)ほどが平屋とされています。

ミサワホームで平屋が人気なのはやはり「蔵」の存在が大きいです。

収納スペースを確保しにくい平屋ですが、1.5階のスキップフロアを作って、その下を蔵とすることで、居住スペースを圧迫することなく、大容量の収納も手に入れられます。

ちなみに、ミサワホームのうりでもある「蔵」ですが、もちろん蔵のない平屋も建てられます。

蔵を作るとどうしても階段が必要となってしまいますので、階段のないフラットな平屋を希望する場合は、思い切って蔵を外すのもありです。

ミサワホームの評判・坪単価」のページでは、ミサワホームの断熱性や遮音性など住宅性能に関する詳しい解説も読めます。

セキスイハイム

商品名 鉄骨:セキスイハイムの平屋住宅
木造:グランツーユー平屋
断熱等級 6まで対応可
遮音性能 間仕切り壁:75dB→40dB
間取り自由度
施工実績

工場でユニットと呼ばれる鉄の箱を作って、それを現地に搬入して組み立てるユニット工法が特徴のハウスメーカーです。

鉄骨造と木造(木質系)の両方を手がけていますが、そのどちらもユニット工法を採用して家づくりを行っています。

大きな箱型のユニットをトラックに載せて搬入するため、狭い道や狭い土地の多い都心部ではあまり見かけませんが、大きな平屋をコストパフォーマンスよく建てられることから、地方では比較的よく見かけます。

そして、セキスイハイムのうりの1つが全館空調の「快適エアリー」です。これを採用することによって、1年中一定の気温で保つことができ、快適に家の中で時間を過ごせます。

全館空調は電気代が気になる…という不安も、セキスイハイムが得意とする大容量太陽光発電を載せることで解消でき、実際に全館空調+大容量太陽光発電の平屋を選ぶ人も多いです。

セキスイハイムの評判・坪単価」のページでは、セキスイハイムの断熱性や遮音性など住宅性能に関する詳しい解説も読めます。

トヨタホーム

商品名 HIRAYAスマートステージ
シンセ理想の平屋
断熱等級 6まで対応可
遮音性能 間仕切り壁:70dB→30dB
間取り自由度
施工実績

トヨタ自動車で培った独自の技術を家づくりに応用しているハウスメーカーです。特に愛知県を中心とした東海エリアで高い人気を誇ります。

先に登場したセキスイハイムと同じく、ユニット工法で家づくりを行っているため、メリットやデメリットもよく似ています。

平屋の売り出し方も、全館空調「スマート·エアーズプラス」で快適な室内環境を作り、そこにかかる電力は大容量の太陽光発電でまかなうといった形をとっています。

工法も平屋の特徴もセキスイハイムと非常に似ていますが、大きな違いが1つあります。それはトヨタホームはメーターモジュールを採用して家づくりをしているという点です。

他の多くのハウスメーカーが採用している尺モジュールと比べ、廊下や階段などの限られた空間を広く取れるという大きなメリットがあります。

しかも、メーターモジュールは少し価格が高くなりがちなのですが、トヨタホームは工場でユニットを作ってから現地で組み立てる形をとっているため、メーターモジュールでも価格を抑えられるという特徴もあります。

トヨタホームの評判・坪単価」のページでは、トヨタホームの断熱性や遮音性など住宅性能に関する詳しい解説も読めます。

三井ホーム

商品名 ウエストウッド
断熱等級 7まで対応可
遮音性能 間仕切り壁:-35dB
間取り自由度
施工実績

海外で建てられた家のような洋風住宅を得意とするハウスメーカーです。洋風デザインの平屋があまり一般的ではないためか、三井ホームで平屋を建てる人はあまり多くありません。

ただ、逆に言うと、デザインの差別化がなかなか難しい平屋において、三井ホームなら他のハウスメーカーの平屋とはがらっと変わったデザインの平屋を建てられるということです。

そのため、最近の流行りでもある「モダン」や「ホテルライク」といったデザインではなく、他とは違ってあまり見かけることのないデザインの平屋にしたいという人にはピッタリです。

性能面では、三井ホームは独自の高性能屋根断熱「ダブルシールドパネル」を採用しているため、一般的な天井断熱と比べると建物上部に熱がこもりにくく、屋根に沿った大空間を作れるという特徴もあります。

さらに、三井ホームのうりでもある全館空調システム「スマートブリーズ」を加えれば、1年中快適な気温と湿度で過ごせること間違いなしです。

三井ホームの評判・坪単価」のページでは、三井ホームの断熱性や遮音性など住宅性能に関する詳しい解説も読めます。

ヘーベルハウス

商品名 なし
断熱等級 5まで対応可
遮音性能 間仕切り壁:70dB→30dB
間取り自由度
施工実績

耐震性や耐久性が非常に高く、地震や災害などに備えてとにかく強くて頑丈な家を建てたい人から大人気のハウスメーカーです。

ただ、平屋はもともと構造的に耐震性の高いことから、ヘーベルハウスの持つ抜群の耐震性というメリットが薄れがちで、「ヘーベルハウスで平屋を建てるのはもったいない」と言われることもよくあります。

また、家づくりに採用されているヘーベル板の特性上、切妻や片流れの屋根は選べず、寄棟かフラット屋根しか選べません。平屋の外観の印象を大きく左右する屋根デザインの選択肢が少ない点もデメリットとなっています。

加えて、ヘーベルハウスは都心部を中心に展開しているため、2階建て・3階建て・二世帯住宅の施工実績は豊富ですが、平屋はやはり実績が少なくなっています。

ただ、もともと耐震性や耐久性の高い構造をしている平屋を、耐震性や耐久性に優れたヘーベルハウスで建てることで、「日本トップクラスの極めて頑丈なマイホームを手に入れられる」と言い換えることもできます。

ヘーベルハウスの評判・坪単価」のページでは、ヘーベルハウスの断熱性や遮音性など住宅性能に関する詳しい解説も読めます。

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