オネスティーハウス石田屋で注文住宅「プリーマエコ」を建てた、群馬県在住30代男性の体験談です。

かんたん3分!家づくりで失敗を避けるために必ずやっておきたいこと

基本情報

地域 群馬県
年齢と性別 30代男性
家族構成 夫婦・娘の3人家族
ハウスメーカー名 オネスティーハウス石田屋
商品名 プリーマエコ(一部仕様変更/特別仕様)
住宅タイプ 2階建てZEH住宅
構造・工法 木造軸組工法(在来工法)
購入パターン 注文住宅のみ(土地所有済)
当初予算 3000万円
実際にかかった費用総額 2800万円(※浄化槽・設計・地盤調査・残土処分などの諸費用やオプション追加分も含む)
(※当時の金額。現在はより高額)
坪単価 51万円
(※当時の坪単価。現在はより高単価)
建坪(建築面積) 25.7坪(ビルトインガレージ約6坪も含む)
延坪(延床面積) 47坪(ビルトインガレージ約6坪も含む/2階バルコニーは含まない)
間取り 4LDK+書斎3畳+ビルトインガレージ約12畳(+2階バルコニー約14畳)
検討開始から契約までの期間 6ヶ月
工期 6ヶ月(鋤取り工事から入居まで。上棟からは3ヶ月)
関連ページ 群馬の工務店
2000万円台
坪単価50万円台
20坪台
40坪台
4LDK

外観・外構(画像)

家の外観です。ビルトインガレージの上部は広いバルコニーです。軒も深めにしました。
オネスティーハウス石田屋の外観

バルコニーは広めにしたので、プールで遊んだりバーベキューも可能です。冬は雪かきが必要になることも…。
オネスティーハウス石田屋のバルコニー

太陽光パネルはパナソニックの10.29kW。10kW以上ですが余剰発電として20年買取価格は保証されます。毎月平均で約2万円の収入です。
オネスティーハウス石田屋の太陽光パネル

内装(画像)

キッチン廻りはナチュラルなイメージでカウンターも設けました。冷蔵庫は奥行きがあるので、脱衣室側にスペースを逃がして前面を揃えています。
オネスティーハウス石田屋のキッチン

工事現場(画像)

工事中の現場の様子。まだボードを貼る前の木工事ですが、とても手間がかかっていて、家が材料費だけでは建たないことが実感できます。
オネスティーハウス石田屋の工事現場

壁に棚をつけたりするためにあらかじめ下地を入れました。大工にマルノコを借りたりして、買ってきた材料を間柱の間に仕込んでいます。
オネスティーハウス石田屋の内装工事

家のトラブルで怖いのが「雨漏り」です。広いバルコニーの下は危険度も高いので、ガレージにしました。そして、保険のためにルーフィング材を自分で貼ってから金属防水を施工してもらいました。
オネスティーハウス石田屋のルーフィング

家を建てようと思ったきっかけ

正直、当初は注文住宅など考えてもいませんでした。そもそも、アパートやマンションなどの賃貸派と、一戸建てなどの持ち家派で言えば、私は完全に前者の考え方でした。

今後の転勤や転職がないとも言い切れないですし、私の実家は群馬ではなく埼玉でしたので、万一の際には引っ越しができることがベストだと考えていました。

それまでの住まいは社宅で3LDK、家賃は月約2万円と格安のため、なんの不自由もない生活で、戸建ての新築など想像もしていませんでした。

しかし、結婚を機に状況が変化して、同時に考え方も変わり、今の生活基盤で安心して落ち着いた暮らしを送るためにどうしたらいいかを真剣に考えました。ちょうど第一子も生まれる予定がわかり、未来のことを思い描くようになりました。

たまたま近所で聞いたことのあるハウスメーカーのイベントがあったので、妻と遊びに行きました。そこで家づくりの基本的な流れを聞き、ほぼ貯金がゼロの状態でもなんとかなるのかなど、FPさんも交えて資金繰りの相談もしました。

そして幸い、妻の実家の近くの空き地を建築用地として使わせていただくことになり、あとは上物の建物を考えるだけとなり、具体的な家づくりがスタートとなりました。

自分自身が幼少期に育った家はもう残っていませんが、これから生まれてくる子どもには思い出の家がずっと残るようにしてあげたいという思いもありました。

そして、地震などの災害が多い日本で、万一の時にも大切な家族を守る空間として、地震に強い家を建てることにしました。

私たち夫婦は決して経済的に余裕がある訳ではありません。いわゆるごくごく普通の共働きです。私自身も30代となり、これからが働き盛りと言われますが、健康面や事故など、いつ何があるかわかりません。

そのために保険にも加入しましたが、最後は安心して暮らせる家が残るか残らないかです。妻だけでなく、子どもが安心して過ごせる家を持つことは、家族を守るということの具現化でもありました。

諸条件はありますが、私が万一死んでしまっても、団信によって家のローンは保険で賄われます。固定資産税の支払いなどはありますが、住む場所を残せるということが人生における最大の保険です。

車も新車で買ったことがない私ですから、3000万円を超えるお金を銀行から借りて家を建てるという事は一大決心でした。

そもそも、当たり前のようにローンを組んで買い物をする人がいますが、私の考えは「お金がないなら買うな」でした。しかし、長くて短い人生のことを考えた時に、なくてはならないものが「家」でした。

住宅は様々な優遇もありますし、住宅ローンだけは極めて低金利です。お金を一生懸命に貯めて、子どもも成人して自分たち親が死ぬ直前に一括で家を購入しても意味がありません。

これから子どもが成人するまでの20余年と、自分たちが余生を過ごす終の棲家を持つことが重要なのです。

豊かな暮らしは求めませんが、家族皆が安心して健やかに暮らすためには「家」という居場所はとても大切なものです。これが家を建てるということの最大の動機となりました。

オネスティーハウス石田屋を選んだ理由

オネスティーハウス石田屋の太陽光パネル

様々な会社の特徴を見ていくと同時に、「木造と鉄筋で何が違うのか?」とか「オール電化かガス併用か?」など、わからないことをひとつひとつ調べていきました。

メーカーや工務店選びは非常に重要で、ハウスメーカーごとに、同じような建物を建てていてもそれぞれ金額が違うことはもちろん、得意不得意も違います。

設備や内装などは多くの場合は好きなものを自由に選べますし、これはあまり問題になりません。

私がたどり着いたハウスメーカー選びで重要な点は「構造」「標準仕様」「会社の考え方や信頼度、担当者のスキルや人柄」です。

これらは基本的に「変えられない」ものです。時間をかければ変えられないものはないかもしれませんが、時間は有限です。

私が最終的に契約した会社は、ハウスメーカーというよりも地元の工務店です。ただし、パナソニック系の「テクノストラクチャー」という工法を取り入れた工務店で、年間150棟を建築する、中規模の地域密着型の工務店です。

決め手は「木造とテクノビームと呼ばれる鉄骨材を組みわせた構造」「オールパナソニック製品の設備」「正直・誠実を謳う社風や社長のお人柄、営業や設計担当者のスキルの高さ」でした。

もちろん予算的にはなるべく安く抑えたかったのですが、様々な欠陥住宅についても調べていたので「安かろう悪かろう」の超ローコスト住宅は避けました。

どちらかというと少し贅沢かもしれないですが、いい品質のものを必要最低限は使って、なるべく安価にという考え方です。

重要な点は「自由設計」だということ。大手のハウスメーカーは意外と融通が利かないのです(予算度外視なら思い通りの家が建つと思いますが…)。具体的には次のような設計にしました。

  • 予算の都合や今後のリフォームのしやすさで木造という選択肢にしました。梁にH鋼と呼ばれる鉄骨も併用することで大幅に強度が増します(熱橋の問題は断熱材施工でクリア)。
  • 断熱材はグラスウールでも一定の密度以上であれば十分です。むしろ優秀です。今流行りの発泡ウレタン系は燃えやすいなど、安全面での懸念があり、断念しました。
  • 基本的な住宅性能の高さとバランスの良さを目指しました。断熱材はセルローズファイバー、耐震等級3で耐震ダンパーは取りやめました。
  • 太陽光10.29kWを搭載してZEH住宅とすることで補助金も交付されました。蓄電池はまだ費用対効果が悪く、今後接続可能なパワコンを採用した設計としました。
  • イナバなどの市販ガレージとも悩みましたが、車が趣味ですし、家族も便利に使えるスペースになると思い、ビルトインガレージを実現しました。
  • 庭のスペースはそれほど広くないので、防水面においてもリスクを軽減するためにガレージ上の部分を大きなバルコニー(金属防水)としました。

営業さんも設計さんも本当に大変だったと思いますが、会社を挙げて最後まで熱意を持って拙宅の完成までお付き合いいただきました。

石田屋さんに設計施工をお願いしたことには、何一つ後悔していません。

工事中の現場の様子

オネスティーハウス石田屋の工事現場

工事中は監督の指揮のもと、専属の大工さん2名がメインで工事を進める形でした。給排水や防蟻処理、バルコニー防水施工、電気、内装、外壁、設備取付などは別の専門業者への外注工事でした。

監督は常時居る訳ではなく、一週間に数回確認に来る程度ですが、クラウドデータにて状況は逐一確認しており、現場からの報告を元に、状況は把握できているようです。

幸い、拙宅を担当いただいた大工さんはベテランの大工さんで、特に複雑な1階を棟梁役の少し年配の大工さんが担当し、2階をもう少し若い大工さんが担当といった感じでした。

完全分離ではなく、場所によってはお二方が協力して工事を進めたり、知り合いの応援の方が入ることもありました。

現場は比較的綺麗に整頓されていましたが、道路に敷地内の土が出てしまうことがあったので、監督に連絡して、ゴム製の養生マットを敷いてもらい、改善していただきました。

ホームインスペクションの外注を入れてもよかったのですが、費用もかかりますし、結局施主が正しく理解していなければ人任せに変わらないので、自ら様々なことを勉強して、工事の進ちょくに合わせて現場の確認をしました(これが一番後悔しない方法だと思います)。

いくつか間違いや部材に対しての指摘があったので、すぐに監督に連絡をして、是正工事をしていただきました。

何もしていなかったらそのままだったかもしれませんが、指摘したことに対しては真摯に対応していただいているので、私としては十分です。

しかし、知識のまったくない方は少し心配かもしれないですね。信頼できる第三者検査を依頼すべきです。

完成してしまうと見えなくなる給排水設備や筋交いや建築金物などのミスは、後々になってトラブルになることもあるので、慎重に確認が必要だと思います。

個人的には現場にお邪魔することが多かったと思いますが、大工さんはいつも親切に迎えてくださり、一緒に作業をさせていただくことも多く、勉強させていただきました。

標準外の部分として、自費にてテクノビームの鉄骨への断熱材施工や、壁への下地施工などを行いましたが、このあたりもイレギュラーながら、双方よく確認した上でOKしていただいているので、コミュニケーションがよく取れる工務店ならではだと思います。

ホームセンターや通販で材料を揃えて現場へ行き、自ら作業しましたが、「家づくりに携わった」という感覚はいい思い出です。

アフターケア・保証・定期点検などの感想

アフターケアに関しては、まだ住んで1年も経っていないので、きちんと評価するのは難しいと思います。

しかし、半年、1年、2年…のような定期点検は無料できちんと訪問してくれる予定ですし、半年点検の際には細かな部分まできちんとチェックしていただいています。

住み始めてからは、日程調整の上で、修正や改善に、当時の監督が訪問してきてくれました。難点を言えばすべてにおいてなのですが、人が少なく現場が多いので仕方ないとは言え、レスポンスが悪く、初動もあまりよくありません。

とは言え、最終的にはきちんと対応してくれる工務店ですので、費用対効果のメリットを享受しているうえでは、多少は理解を示すことも必要だと考えています。

いよいよの時には、電話連絡をして具体的なリクエストを投げればいいので、今後も焦らず確実に対応してもらえれば私は満足です。

保証面においては他社と大きな差はないと思いますが、個別の注文住宅の瑕疵保証というのは部分的には2年ほどしか保証されません。

建物躯体に関しても10年ですから、35年の住宅ローンを払っている間ずっと保証されるというものではないですし、それを求めるなら、それ相応の対価を支払うものだと思います。

有名ハウスメーカーでは30年保証、50年保証、100年保証(!)なんていうのも見ましたが、そのいずれも定期的な有償メンテナンスをすべてそのハウスメーカーで行った場合のみです。

5年で設備を入れ替えたり、10年で外壁を修繕したりしていたら、確かにいくらでも保証できることでしょう。その間、高い保証料を払っているようなものです(よく考えて騙されないようにしてください)。

アフターケアや保証も大切ですが、もっとも大切なのは、あらかじめきちんとした設計で、きちんとした材料をきちんと施工することです。

あと、機械ものは必ず壊れます。そのあたりは正しく認識していないと、対人的なむだな労力とトラブルにつながると思います。

その点においてはうちは基本的にオールパナソニックの設備なので、基礎的な信頼性においては一定の安心感を買えました(もちろんその分割高だと思いますが…)。

意外と見落としがちなポイントだと思いますが、設計図面や仕様、部材の品番などを事細かく記録して、資料として提供してくれるので、その方が長期的なメンテナンスには有効だと思います。

建築中の写真も写真集にして提供してくれました。このあたりは配慮が行き届いていると思います。

やってよかったこと・こだわりポイント

オネスティーハウス石田屋のキッチン

こだわりのポイントはたくさんあるのですが、メジャーなこだわりポイントではない細かい部分をご紹介したいと思います。

階段のみメーターモジュール(その他は尺モジュール)

ハウスメーカーによっては「うちはメーターモジュールなので広々していて階段も広いですよ!」と言われます。

確かに広いに越したことはないのですが、単純に床面積が広くなってしまい、コストが大幅に増加します。世の中の建材はまだ尺モジュールが一般的なので、むだなくスペースを使うには尺一択です。

しかし、階段は長期的に考えても広い方がいい、そしてトイレも広い方がいい…。そこで、回り階段とその下にあるトイレスペースのみメーターモジュールにしました。

設計的にも施工的にもやればできる話です(コストは少しアップします)。

珍しい5段回りの回り階段、手すりは「内側」

よくある一坪(4マス)の回り階段を採用しました(うちはメーターなので一坪ではないですが)。

踊り場のない直線の階段が危険であることは誰でも想像がつくと思います。うちの場合は右回りに降りていく廻り階段ですが、廻り部分は三角の踏み板が5枚の5段廻りになっています。

通常は6段廻りが多いのですが、これでは踏み代が少なく危険です。かといって4段廻りでは直線階段スペースも多く必要になりますし、広すぎて昇り降りする際のテンポが崩れます。

そこで採用したベストな踏み板が5段廻りでした。

手すりの位置は外側の方がとか、利き手側の方が…と一般的にはよく言われます。特に外側派の方は、回り階段は外回りの方が広いのだから、当然外側に手すりをつけるべきだと主張します。

実際には急いで階段を駆け下りるときに、わざわざ外回りをして降りる人は少ないと思います。最短ルートで踏み板の狭い内回りをする時こそ危険なのです。

私の出した結論は「手すりは内側、利き手の右側に配置」がベストです。

コンセントやスイッチの位置と高さにこだわって

標準的なコンセントは床から20cmが一般的ですが、うちの場合は30cmにしました。プラグの抜き差しが非常に楽です。

机を置くような場所にはあらかじめ120~140cmくらいの高さに設置しています。この高さだと卓上のすぐ横にコンセントがあるような配置になるので、携帯の充電やパソコンの電源なども簡単に抜き差しできます。

同様の理由で、ベッドサイドも高めの位置にコンセントを配置しています。

エアコン専用のコンセントは、エアコンよりも上に設置することで電源コードが見えないようにしました。見た目がとてもスッキリします。

また、スイッチ全般は一般的な高さよりも逆に、低めの床(FL+1100)に取付しました。

これは何かを持っていても肘なのでON/OFFできる高さですし、そもそも手を高いところまで上げる必要がありません。子どもでも操作しやすい高さです(小さな子どもだと届かない絶妙な位置)。

このあたりは実際にスイッチの高さをシミュレーションして検討するといいと思います。世間一般が自分たちのベストとは限りませんので。

その他のこだわり

他にも色々と細かいところまでこだわったので、簡単にまとめてみます。

  • 【剛床の板厚を24mmから28mmにアップ(仕様変更)】
    わずかですが、床の剛性アップと床鳴り防止、1階⇔2階の防音性能向上。
  • 【接触しやすい壁の角(出隅)にはRコーナーを採用】
    クロスの破損防止と、見た目が柔らかくソフトな印象になる。子どもの怪我防止にも。
  • 【ダウンライトは主に壁際に設置】
    壁を照らすことで視覚的な明るさと広さ感を出せる。あと直接光源を見にくくなるので眩しくなりにくい。
  • 【軒天には木目調の塗装軒天を採用】
    これは完全に見た目の問題ですが、真っ白の軒天よりはるかに高級感とナチュラルな印象がが出せます。差額で施工可能。
  • 【1階と2階共にLAN配線は未施工で空配管の通し線をいくつか工事】
    LANは無線が主流で、長期的には規格も変わりやすい。今後の工事にも対応させています。
  • 【テレビアンテナは屋根裏設置】
    台風などの災害にも強く、電波の受信性能にも問題無し。アンテナも劣化しにくく、2階の天井点検口から点検できるので長期的に安心。
  • 【洗濯機用の給水は給湯可能に】
    温水に加熱可能な洗濯機も多いが、電力消費が大きくなるため、あらかじめ40℃前後の給湯をした方が汚れ落ちもいい(給湯対応の洗濯機か要確認)
  • 【第一種換気(機械排気&機械吸気)】
    アレルギー体質なので空気を綺麗に保てる一種換気を採用。熱交換型なので空調ロスも少ない。長期的にはダクト内の汚れも懸念材料だが、フィルターもあるのでメンテナンスの手間さえ惜しまなければよい設備。
  • 【軒を深めに設計】
    外壁への水濡れを最小限にすることでシーリングなどの劣化を抑制。夏場の室温上昇も抑制可能。
  • 【ガレージ内も外壁仕上げ、シャッター部は一段下げる】
    傷つきや水濡れへの耐久性を上げると共に、シャッター部を一段下げることで気密性も向上する。

後悔ポイント・気になるところ

こだわり抜いた我が家ですが、やっぱり住み始めてから気になる点などは出てきました。

リビング階段は1階の音が2階に伝わりやすい

当たり前のことなのですが、テレビなどの配置も影響してか、想像以上に音が伝わりやすいです。

もともとは、限られた面積の中で、部屋などを最大限広くむだのない設計にするために、玄関ホールは小さめにして廊下のない間取りとしました。

子どもの動きも確認しやすいようにリビング階段を採用しましたが、防音性にデメリットを少し感じています。

よく懸念される空調的な問題はあまり気になりません。もともと断熱性が高いことと、そもそも各階の空気を24時間循環しているので、リビング階段ではなかったとしても1階と2階の空気はミックスされます。

猛暑でなければ、リビングのエアコンだけで家全体がそこそこ涼しくなりますので快適です。

床と幅木は無垢がよかったかも

コストの問題があるので、なんでもかんでも上等な素材を使うことは現実的にできないのですが、どうしてもプリントの合板フローリングと樹脂製の幅木は安っぽく見えますし、いわゆる「ナチュラル感」に欠けます。

おそらく拙宅の面積で床と幅木をすべて無垢に変えると、最低でも100万円ほどはコストがかかったと思います。それでもやってもよかったかも?という微妙なラインです。

ただ、メンテナンスはかなり大変になるので、今後のフローリングの傷み具合に応じて、1階のリビングだけ張り替えてもいいと思います。

やはり理想的な家と言うのは1点たりとも妥協してはダメですね。コストの問題が無ければですが…。

1階のリビングだけは床暖房を入れてもよかったかも

拙宅はオール電化なので、空調も一般的なエアコンを使っています。建物の気密性や断熱性が優れているので、1階LDKのエアコンのみでも、猛暑日でなければ家じゅうが快適になります。

ただし、冬は外気温と室温の差がかなり開くため、エアコンはフル稼働させないとなかなか2階までは暖かくなりません。しかも、エアコンの暖房は消費電力が大きく、夏場の冷房の2~3倍は消費電力が大きいイメージです。

エアコンの暖房は比較的乾燥しやすく、加湿器が欠かせませんが、床暖房の場合はあまり乾燥しません。床暖房は導入コストも高いですが、1日の大半を過ごすLDKだけでも床暖房を入れてもよかったかもしれません。

温水式であれば運転コストもそれほどではないですし、耐久性も悪くありません。建築時に導入してしまうと固定資産税の評価額が結構上がるので、後から導入というのも悪くないですが、床の再工事には結局コストがまたかかります。

保育園の床が床暖房だったので、冬場は部屋があまり暖かくなくても、床が暖かいことで意外と体感はホカホカすることがわかりました。それでも当面は導入しないと思いますが…。

換気は心配ないので、今シーズンは試験的に熱量の高い灯油のファンヒーターを導入して、費用対効果を検証してみようと思っています。

平屋でもよかったかも

階段の幅や蹴上の高さ、踏み台の広さなどにもこだわったため、2階と1階の往来はあまり苦ではありません。

とはいえ、今はまだ30代ですが、これが40,50,60代となると、加齢と共に辛くなってくると思います。考え方を変えれば、階段の昇り降りができれば健康でいられるとも言えますが、怪我や病気をしてしまうとそうもいきません。

多くの場合、子どもが成人して家を出ていくと、2階の子供部屋はただの物置部屋になったり、むだなスペースになってしまいます。そして、老いた親は1階のみで生活して、2階にも上がらなくなる…。

それよりは、平屋の方が老後も有効に住居スペースを活用できると考えます。

ただし、うちの場合は土地の配置や面積、形状的にも、平屋で3LDKあるいは4LDKを実現するのは日当たり的にも現実的ではない状況でした。

土地も含めて、新たに家を建てることが今後あるとすれば、平屋を選択すると思います。

余談

余談的なことを言えば、家づくりはいくら時間があっても困らないので、5年くらいかけてじっくり家づくりをしてみたかったです。

できる事なら自分で一から設計して仕様も決めて、自分で建てた家に住んでみたかったですね。これは建築士ならではの特権でしょうか。生まれ変わったら建築士を目指したいと思います。笑

これから家を建てようと思っている方へのアドバイス

オネスティーハウス石田屋の外観

忘れがちながら大切なことなので最初に申し上げますが、一生に一度あるかないかの家づくりをぜひ楽しんでください。

注文住宅に限って言えば、自分自身や家族の理想を事細かに具現化して形にしていく作業です。楽しくない訳がありません。

しかし、予算のことや好みの違いでケンカをしてしまうこともあるかもしれません。もしかしたら希望の仕様があるのに、予算の都合であきらめざるを得ないこともあるでしょう。

色々なことが嫌になって家づくりをあきらめる方も少なくないと聞きます。うちもたくさんケンカになりました。工務店の方ともたびたび議論になりました。笑

家づくりは楽しいですが、時間も必要ですし、精神的な面も含めて、とても体力を消耗します。むだなお金をかけずにすてきな家を建てたいと思うのは、皆一緒ではないでしょうか。そのための答えはシンプルです。

身の丈にあったシンプルな家をベースとして考えてください。木造の28坪ほどの平屋でも構いません。屋根も瓦ではなく、ごくごく普通の家。これに様々な装備や仕様を吟味して足していけばいいと思います。

いいものがイイに決まっていますが、「むだな装備や仕様は悪」と強く意識してください。無理をしていい仕様にしたり、贅沢な家を建てたとしても、その後の生活が幸せに送れるでしょうか?

おいしい食事をしたり、家族で旅行に出かけたり、趣味を楽しんだり。これらもお金が必要なものです。

家と言うものは一般的には「簡単には建て直せない」「人生最大の買い物」だと思います。でも、家というものは大切な家族が健やかに楽しく暮らせればそれでいいと思います。

贅沢なエコカラットよりも食洗器の方が豊かな時間を与えてくれますし、豪華なドアよりは2畳広げた方が広々として快適だと思います。

窓や断熱材などの断熱性能や耐震性能、基本的な建物躯体の品質にはこだわっていいと思いますが、後からでも変更できたり、追加工事・追加購入できるものは後でもいいと思います。

私は家づくりを検討してから実際に入居するまで1年9ヶ月ほどかかりました。実際に家づくりを検討できた期間はこのうちの6ヶ月ほどだと思います。

通常であれば、1年から2年はかけるべきだと私も思います。入居まで3年は余裕を見ればいいと思いますが、ダラダラと家づくりをしていると、それでも足りないかもしれません。仕様や設備も毎年変わっていきます。

私は短期集中で30社ほどの住宅メーカーを見学して、工場見学にも行きました。また、自宅には多くのメーカーのカタログを取り寄せ、熟読しました。

家づくりというのは「選択」の連続です。そもそも家を建てるのか建てないのか、戸建てなのかマンションなのか、建売か注文か…など、最後に壁紙を決めたりドアの色を決めるまでに数百~数千の選択を迫られます。

建売住宅やマンションであれば、この選択は恐らく数十~百項目程度まで減ると思います。ざっと10倍くらいは注文住宅を建てるには労力が必要だと考えてください。

それでも家が建った時の喜びはきっと100倍以上です。注文住宅は本当に思ったこと、言ったことがそのまま形になります。誤った選択をしたらそれもそのままです。

そのために最後に3点だけ大切なことを言います。

まず、自分たちの理想やイメージ、10年後や老後のことまで色々想像してみてください。それがすべてのベースになります。

そして2点目は、いいプロに出会ってください。家を建てる施主は結局素人です。様々なリクエストを具現化するにはプロの知識と技術が必要です。

3点目は、じっくり時間を掛けて実物を見たり、予算も含めて時々全体を見直してください。

この3点だけでも大きな失敗はなくなると思います。私は新車も買ったことがないような人間でしたが、新築の注文住宅を購入することはとても大きなハードルでした。

しかし、飛び越えてしまえばなんてことはないです。少し後悔するような点もあったかもしれませんが、全力で家づくりをした分、「当時の自分がそう決めた」と思えば納得がいきます。

家づくりは1人では絶対にできません。わからないことや不安なことは通りすぎずに、必ずよく確認をしてから先へ進めてください。いい家づくりができるよう祈っています。

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