井上建設で注文住宅(3200万円・48坪・6LDK)を建てた、山口県在住60代男性の体験談です。

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基本情報

地域 山口県
年齢と性別 60代男性
家族構成 夫婦・娘の3人家族
ハウスメーカー名 井上建設
商品名 なし
住宅タイプ 2階建て
構造・工法 木造軸組工法(在来工法)
購入パターン 注文住宅のみ(土地所有済)
当初予算 3500万円
実際にかかった費用総額 3200万円
(※当時の金額。現在はより高額)
坪単価 67万円
(※当時の坪単価。現在はより高単価)
建坪(建築面積) 30坪
延坪(延床面積) 48.1坪
間取り 6LDK
検討開始から契約までの期間 1年
工期 6ヶ月
関連ページ 山口の工務店
3000万円台
坪単価60万円台
30坪台
40坪台
6LDK

外観・外構(画像)

東側から撮影した外観です。家の右側が進入路&駐車スペースです。
井上建設の外構

西側からの様子です。1F部分はタイル張り、2Fはスタッコフレックスの塗りで仕上げています。
井上建設の外観

内装(画像)

玄関を奥側から撮影しました。天井まで吹き抜けです。上部に3枚のブルーのベネチアンガラスを設置。
井上建設の吹き抜け玄関

玄関ホールの床はビアンコカララです。イタリア製の照明にもこだわりました。電球がついている先端部分までは自分で好きなように曲げられるというかなりアートな照明です。
玄関のビアンコカララ

LDKも上部に3枚のベネチアンガラスを設置しました。
井上建設のリビング

TVの後ろはエコカラットを天井まで張って、ディスプレイを飾っています。ここには上下4ヶ所にダウンライトを設置しており、夜はこの照明だけでとても癒されます。
井上建設のエコカラット

リビングの窓は全開にできます。すぐ外は白のタイル張りで、それからツルバラを配したパーゴラがあります。
井上建設のリビング窓

リフォームした洋室です。壁面にはブラウンの「エコカラットプラス グラナスラシャ」を配し、床はダイケンの「トリニティ」で、落ち着いたシックな雰囲気でまとめました。
井上建設の洋室

リフォームした洋室に続く和室です。フォーカルポイントとして、錫箔の壁紙にガラスの違い棚を設置し、ダウンライトを設けています。畳はダイケンの和紙畳を市松模様に配しています。
DAIKEN和紙畳

家を建てようと思ったきっかけ

結婚して夫婦2人で2LDKのマンションに住んでいたのですが、子供が誕生し、様々なおもちゃやベッドなどを置くと、とても手狭になってしまいました。

自分が使用していた和室も、ついに物置代わりに荷物を詰め込む状況になり、生活するのに狭苦しく、どうしようもなくストレスが溜まってしまいました。

そこで妻とも相談し、できれば子供が小さいうちに新居を建てたいと思いました。

土地も購入する必要があったのですが、比較的近くの住みやすい地域に適当な土地が見つかったため、家を建てることを決断しました。

井上建設を選んだ理由

正直、ハウスメーカー選びには本当に苦労しました。

私は工学部建築科出身で、ル・コルビジェの建築が非常に好きなのですが、マイホームは言ってみれば私のライフワークという言えるほど、強い思い入れがありました。

休日には赤ん坊を連れて、いくつもの住宅展示場を訪れて、営業マンに自分の希望プラン案を渡し、熱っぽく話して相談しました。

しかし、ハウスメーカーは自社の基本プランを持っており、建築資材等もあらかじめ仕様が決まっています。

私のように、自分の建てたい家のプランや建築資材が決まっている場合、基本プランに沿わないため、かなり割高になってしまいます。

何件も交渉しましたが、うまく行かず、本当にお先真っ暗になっていた時に、妻の友人から紹介された近所の工務店である井上建設を訪れました。

そこは地域の工務店ということもあり、基本的に自由設計で、こちらの要望にも柔軟に対応してくれ、これまでの苦労はなんだったのだろう…と、本当に拍子抜けするくらいでした。

ハウスメーカーのような住宅展示場もなく、パンフレット作成などの広告宣伝費を抑える分、建設コストを抑えて、きちんとした施工をしてくれると評判の工務店でした。

営業マンは私の話にもうなずきながら「大丈夫です、お任せください。」と言ってくれました。

そして、提示された見積書も想定外に低かったので、2008年の年末ぎりぎりに契約にこぎつけました。

工事中の現場の様子

まずは翌年の1月30日に地鎮祭を行いました。それから地盤調査で問題ないことを確認してから、基礎工事、土台敷きへと進みました。最初から家族で休日ごとに楽しく現場を見に行く日々でした。

その後、3月18日はクレーンが入り、棟上げが完了しました。それから屋根工事、外壁工事、内装工事へと移っていきました。妻は専業主婦なので、平日も工事の進み具合をよく見学に行き、私に教えてくれました。

断熱材や窓ガラス設置、フローリングや内壁の塗装、さらに設備や照明などが設置されるごとに、新たな喜びと満足感が増幅していく日々でした。

外壁は1Fはタイル張り、2Fはこて塗りにしてもらいました。そのため、建物周囲は足場が組まれて、なかなか外観がきちんと見られない状態が長く続きました。

それらが取れて、外観がついに姿を現したときは本当に感動しました。

アフターケア・保証・定期点検などの感想

アフターケアは、6ヶ月点検などはありましたが、あとは「ふれあい訪問スタッフ」が不定期に訪ねてきて、住まいに関する不備などを確認する程度です。

玄関の塗り壁にカビが発生した際に来てもらいましたが、その社員は「カビですね」というだけで、何の対応もなく帰っていきました。

正直言って、そんなことなら誰でもできるわけで、「何のために来たのだろう」「こんな対応でよいのか」と、疑問に思いました。

それから時が流れ、一緒に暮らしていた父親が施設に入ったので、使用していた2部屋をリフォームしようと思い、2021年10月に連絡して、見に来てもらいました。

ふれあい訪問スタッフは、快く引き受けるような雰囲気で帰って行かれましたが、1週間ほどして再びやって来て「今は当社では新築案件が立て込んでいて、リフォームを来年4月まで行う余裕がありません」という回答。

4月まで待ってもよいので、概算でいくらくらいか尋ねましたが、見積もりすらしていない状況で、まったく信頼できないなと思い、結局市外の別の会社にリフォームを依頼しました。

やってよかったこと・こだわりポイント

大きなポイントが3つあります。

玄関吹き抜け

井上建設の吹き抜け玄関

ほとんどのお客さんは玄関で帰ることが多いと思ったので、まず玄関に入って驚く仕掛けを作りたいと思い、吹き抜けの高い天井にして、比較的広いスペースをとり、開放的な空間にしました。

そして、高さがあるので、コルビジェのロンシャンの礼拝堂をイメージして、高い部分に3枚のベネチアンガラスを配置しました。

新婚旅行でイタリアのベニスを訪れ、ベネチアンガラスもよく知っています。このガラスは手作りのため、表面が波打っており、まるで海面を連想させます。

ガラスを通して入る日の光は、玄関に青い影を落としてとてもきれいです。

また、照明もイタリア製で、ハンドメイドのインパクトのある照明をつけました。

リビングにベネチアンガラス

井上建設のリビング

LDKはオープンキッチンにして天井高を高く取り、窓を全開にして外の庭と一体になれるように工夫して、居心地の良さを目指しました。

また、ここにも3枚のベネチアンガラスをシンボル的に配置しました。

リビングは南に面しており、太陽の高度が低い冬は、ガラスを透過した青い影が時間経過とともにリビングの奥側から手前に移動してきて、とても癒されます。

広い収納部屋

マンションの時に収納の重要性を痛感していたので、屋上に高さを抑えた10畳以上の収納スペースを作り、ここに荷物や本などを収納しています。本当に重宝しています。

後悔ポイント・気になるところ

全体的に満足していますが、防犯やインテリアなど、細かいところまで少し考えすぎてしまったかなと思います。照明を過剰につけたことは反省点で、実際にあまり使用していない照明もあります。

それと、妻からは「洗濯してから干すまでの家事動線をもっと短くしてほしかった」と言われています。

また、大きな収納が屋上にあるので、ひな人形などといった大きなたくさんの荷物を出すのが大変です。

家族みんなで協力して、納戸から階段を経てリビングまで移動していますが、もう少し場所を考えてもよかったです。

あと、全体的な資金計画まで調整できず、庭がほぼ手付かずになってしまったのも反省点です。

これから家を建てようと思っている方へのアドバイス

井上建設の外観

まず、家づくりにあたって何を重視するか考えることが必要です。

一定のレベルの品質が保証されて、かつ、間取りや建築資材、住宅設備などの独自性はあまりなくていいのなら、全国的なハウスメーカーをおすすめします。

住宅展示場には様々なハウスメーカーがあるので、効率的に情報収集ができると思います。

反対に、私のようにこだわりが強い方は、ハウスメーカーではなく、地域の工務店がおすすめです。

ただし、社長の家づくりに対する考え方、営業マンの柔軟性やきめ細かさ、雇用している職人さんの技術力などをよく調べ、ネットの口コミや実際に建てた人の感想などもチェックしましょう。

次に、建築費も大きな問題です。

どうしても本体工事費ばかりに目が奪われがちになり、ガスや水道などの敷設工事、駐車場や庭などの外構工事、エアコンや照明器具やカーテンなどの購入費用などは後回しになってしまいがちです。

しかし、できるだけ全体の資金計画に目配りし、不必要な部分をカットして予算内に収まるように、工務店とよく調整しながら進めましょう。

また、家は建ったら終わりではありません。メンテナンスコストがかかります。

特に屋根や外壁などから雨漏りすると、建物の躯体などに影響が出てきますので、塗装や防水処理などのメンテナンスが欠かせないのですが、これもかなりの出費になります。

ですから、ある程度長期的な視点を持って、建築費のみのイニシャルコストの安さだけに目を奪われるのではなく、メンテナンスコストも含めて、どういう選択が賢明かを家族でしっかり考えることが大切です。

まずは間取り&見積もりを揃えることから始めましょう!

家づくりを検討し始めると、とりあえずまずは住宅展示場に…となりがちですが、これはNGです。時間も体力も労力もむだにかかってしまいます。

まず最初にやるべきことは「間取り&見積もりを揃えて比較すること」なのです。これには次のようなメリットがあります。

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