日栄商事は茨城県に本社を構え、関東地方全域で注文住宅を手がけているハウスメーカーです。
設計部門をグループ会社の日栄ホーム株式会社が担当していることから、「日栄ホーム」と表記されることもありますが、基本的には同じハウスメーカーという認識で大丈夫です。
下請けや外注に頼ることなく、設計からアフターサービスまですべて自社で行っているため、安心して任せられます。
そんな日栄商事で注文住宅を建てた、茨城県と千葉県在住の30代女性2人の体験談です。数年住んでみて感じていることや住み心地、やってよかったことや後悔ポイントなどをインタビューしました。
基本情報
| 地域 | 茨城県 |
|---|---|
| 年齢と性別 | 30代女性(以下Aさん) |
| 家族構成 | 夫婦・息子・娘の4人家族 |
| ハウスメーカー名 | 日栄商事(日栄ホーム) |
| 商品名 | なし |
| 住宅タイプ | 2階建て |
| 構造・工法 | 木造軸組工法(在来工法) |
| 購入パターン | 土地と注文住宅 |
| 当初予算 | 2000万円 |
| 実際にかかった費用総額 | 2300万円(土地と建物のセット価格) (※当時の金額。現在はより高額) |
| 坪単価 | 75万円(土地+建物の坪単価) (※当時の坪単価。現在はより高単価) |
| 建坪(建築面積) | 16.78坪 |
| 延坪(延床面積) | 30.50坪 |
| 間取り | 3LDK |
| 検討開始から契約までの期間 | 2ヶ月 |
| 工期 | 4ヶ月 |
| 関連ページ | ・茨城の工務店 ・2000万円台 ・坪単価70万円台 ・10坪台 ・30坪台 ・3LDK ・狭小住宅 |
| 地域 | 千葉県 |
|---|---|
| 年齢と性別 | 30代女性(以下Bさん) |
| 家族構成 | 夫婦・息子・娘の4人家族 |
| ハウスメーカー名 | 日栄商事(日栄ホーム) |
| 商品名 | なし |
| 住宅タイプ | 2階建て |
| 構造・工法 | 木造軸組工法(在来工法) |
| 購入パターン | 土地と注文住宅 |
| 当初予算 | 4000万円 |
| 実際にかかった費用総額 | 土地1500万円 建物2500万円 (※当時の金額。現在はより高額) |
| 坪単価 | 76万円 (※当時の坪単価。現在はより高単価) |
| 建坪(建築面積) | 19坪 |
| 延坪(延床面積) | 33坪 |
| 間取り | 3LDK |
| 検討開始から契約までの期間 | 4ヶ月 |
| 工期 | 7ヶ月 |
| 関連ページ | ・千葉の工務店 ・2000万円台 ・坪単価70万円台 ・10坪台 ・30坪台 ・3LDK |
外観・外構デザイン
Aさん:外壁はサイディングです。選ぶ際にサンプルを外に持ち出して、日の光に当てて比べました。室内で見るときと比較して、でき上がってからイメージと違う!ということにならないように、じっくり時間をかけて選びました。

玄関部分に小窓を3つつけました。ここはオプションなので課金しています。西日がさすと窓ガラスがキラキラと輝き、とてもきれいです。

Bさん:玄関です。階段の手すりはYKKのルシアス。手すりがブラックでなるべく華奢なものを選びました。

外壁と植栽です。外壁はニチハのモエン大壁工法でジョリパット小粒仕上げ。植栽はオリーブとシマトネリコです。

ウッドデッキです。YKKリウッドデッキでウォームグレー。奥行90cm横幅3mでオーダーしました。

内装デザイン
Aさん:入居してすぐのリビングです。フレンチカントリーのイメージで家具や内装を決めました。照明はダウンライトで統一する人が多いですが、あえて使わず、照明にもこだわってみました。

リビングの西側です。縦長の窓はあとで窓用のシールを貼って、外から見えないようにしました。これを貼らないと、丸見えでした。壁紙はオプションで選びました。

Bさん:リビングです。高台の景色を楽しむため、フレームレスの大きな窓を選びました。

スタディスペースとガラスドアです。モールテックスのカウンターをオーダーしました。ガラスドアは樹脂版で安心なYKKスクリーンパーテーションです。

リビング階段はアイアン階段を採用し、大きなFIX窓と組み合わせました。

キッチンはパナソニックのエルクラス。カラーはマットなダークグレーです。

リビング南側です。大きなFIX窓にして開放感を出しました。テラスドアからウッドデッキに出入りできます。

スタディスペースと家具です。ボーコンセプトのシェルフとソファーで空間を仕切っています。

工事現場写真
Aさん:建設中の2階の寝室です。2つの上げ下げ窓をつけて、フラワーボックスを設置するのが夢だったので、でき上がったときは感動しました。

設計図・間取り図
Aさん:コンセントは後悔のないように、課金して少し多めに設置しました。リビングの窓は西側に縦長の窓を3つ並べて、東側には出窓をつけました。今でもお気に入りです。

2階は、子供部屋を作りました。今は2つの部屋を仕切らず使い、将来子どもが大きくなってから部屋を分割する人が多いといわれましたが、うちは兄妹なので、はじめから分けました。部屋の大きさはなるべく同じくらいになるようにお願いしました。

家を建てようと思ったきっかけ
Aさん:結婚して子どもが2人生まれ、アパートの暮らしが窮屈になってきたことがきっかけです。そして何より、食事をしている子どもの顔が見えないつくりが嫌でした。
慌ただしく子どもの世話をする中で、動きやすい家のつくり、子どもとの距離などを考えるようになり、暮らしていて、こうだったらよかったなという思いが日に日に膨らんでいきました。
3DKのファミリー向けの物件でしたが、下の階の住人が一人暮らしをしていました。そして、子どもの足音や騒ぐ声がクレームになってしまい、より強く引っ越しを検討するようになりました。
何件かモデルハウスや実際の建売物件に足を運びましたが、建売だと作りがみんな似ていて、アパートの中と変わりない気がしたので、一生住む家ならこだわろうと、夫と決めました。
Bさん:きっかけは「子ども達の進学のタイミングが重なった事」と「夫婦の地元の関東に転勤してきた事」です。
転勤族で7年間に5回の引っ越しを経験した我が家。「次の異動先は関東です」と言われたとき、上の子は小学校入学直前で、下の子は幼稚園入園直前の2月でした。
ただでさえ環境が変わり、ストレスが増す引越しに加え、子どもたちの進学のタイミングが重なり、私たち家族の疲弊度はマックスになりました。
下の子は幼稚園になかなか慣れず、夏ごろまで泣いて登園。上の子も不安定になり、もう子ども達にこのような思いをさせたくないと強く感じ、マイホームを意識し始めました。
また、今までは新幹線や飛行機でしか帰省できなかったのですが、地元の関東に来た事で、祖父母や友人達とのコミュケーションが図りやすくなったため、マイホーム買うなら今でしょ!と思い、購入の決意を固めました。
初めのころはマイホームと言っても「建売住宅?注文住宅?マンション?」と悩み、検討のために建売住宅を見学に行きましたが、なかなかピンと来る住宅には出会えませんでした。
マンションは利便性やセキュリティの高さも魅力ではありましたが、我が家の予算だと、この地域なら一軒家も夢ではないと知り、それなら庭付き一軒家だ!と思い、マンションの選択肢はなくなりました。
建売住宅にするか、注文住宅するか。
まず、私や家族の「マイホームで叶えたい夢」を書き出しました。アイアン階段、塗り壁、広いリビング、スタディスペース、ウッドデッキ…。
特に私は「シンプルでミニマルな空間で暮らしたい」という強い気持ちがありました。
結果、これらを叶えるには注文住宅しかない!と思い、注文住宅を選択しました。
日栄商事を選んだ理由
Aさん:一番は、日栄商事が持っていた土地に住みたかったからです。営業の方があまり積極的ではなく、ガツガツしていなかったので、それが私たちには好印象でした。
聞いたことにはしっかりと真面目に答えていただき、いい点・悪い点をはっきり言ってもらえたこともよかったかと思います。わからないことばかりの我々に、1から親切に説明してくださいました。
他には、ローコスト住宅ということも魅力でした。もともと貯金があまりなかったので、良心的な値段で家を建てられそうなところも、決め手になった理由の一つでもあります。
あとは、身近な知人が数人ここで家を建てていて、話にも聞いていたので安心でした。営業の方も建築士さんもとてもいい方でした。

Bさん:ずばり、立地です。
子どもが転校しないように、現在通っている学区内での土地をできる限り優先して探し始めたころ、運よく土地が売り出されているのを発見しました。
まだネットには情報が載る前でしたが、電話をかけると、スムーズかつご丁寧に対応してくださり、安心しました。
地元に根付いていて実績ある日栄商事さんであること、さらにモデルルームや実際の住宅もたくさん見学でき、イメージしやすかったのも嬉しいポイントでした。
「建築条件付き土地」で、土地の価格と住宅の価格が分かりやすく設定されており、我が家の予算内に収まることも魅力的でした。
自由設計可能で、様々なオプションによって、我が家の「マイホームで叶えたい夢」も叶えられるとの事だったので、早々に決断しました。
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工事中の現場の様子

Aさん:もともと住んでいたところからあまり遠くないところに建てたので、比較的頻繁に足を運びました。
ものすごい暑い真夏の時に建てていただいたので、大工の皆さんには苦労させてしまったのですが、いつ行ってもとても親切に優しくお話ししていただきました。
基本的には1人か2人の大工さんで毎日作業をしていました。上棟の日は15人程度の大工さんが集まると聞いていたので、差し入れをたくさん持って見学に行きました。
だんだんと家らしく形ができてきたところで、何回か中に入れてもらって、できていく様子を見せていただけました。
Bさん:当時住んでいた自宅から500mの近さでしたので、差し入れを持参して、たくさん見学させていただきました。
基本的に棟梁さんが1人で担当しており、もくもくとお仕事をされていましたが、何度も顔を出していると「ここに下地を入れる便利だよ」「このウォークインの収納壁、下はなくしたりもできるよ」と教えてくださり、大変助かりました。
また、間違いがあった際は、すぐ現場監督に確認・修正していただけるので、可能な限り、現場の様子を見に行った方がいいと思いました。
アフターケア・保証・定期点検などの感想
Aさん:家が完成して引き渡しになった頃、小さなクローゼットの扉を開けると、ブレーカーに扉が触れてしまい、電気が落ちてしまうということがわかりました。
営業の人にすぐに連絡をして、その様子を見てもらったのですが、その後、現場監督さんの都合がなかなかつかず、直してもらうのにはかなり時間がかかり、こちらから再度どうなったのかという連絡をして、やっと直してもらえました。
正直にいうと、忘れられていたような感じでした。入居後の困ったことというのは、その一点だけだったと思います。
特に1年点検というようなこともなく、最近どうですか?というような連絡も一切ありません。電話ではなくても、お手紙でいいので何か様子を聞いてくださったら嬉しいのにな、と思います。
Bさん:定期点検などはなく、フリーメンテナンスです。
不具合があれば、その都度、担当の現場監督さんや日栄ホームに連絡すると、アフターサービス担当の方がメンテナンスにきてくださいます。
我が家の網戸が壊れた際には、メーカーとも連携し、日時を調整し、丁寧に対応してくださいました。
正直言いますと、スピード感は早くはありませんが、アフターケアに来てくださる方はきちんと状況を把握し、改善しようと努力してくださるので、安心しています。
やってよかったこと・こだわりポイント

Aさん:最もこだわったのは、家の日当たりです。以前住んでいた家は東向きの家だったので、ベランダやリビングに日が入る時間がとても短かったです。
夏は暑く、冬は寒く、また湿気もこもりやすい家でした。その苦労した経験から家を建てるときは絶対に日当たりと風通しは譲れないポイントでした。
設計士さんにお願いして、リビングには大きな窓を2つつけてもらいました。大きい窓なので開ける際に重いだろうと言われたのですが、3枚にすると見栄えが悪いので、2枚の窓にしました。結果住んでみて特に問題はありませんでした。
冬は日差しが暖かく、子どもと窓際で日向ぼっこをしながら遊んでいます。
次に、収納は多めに作りました。リビングに大きな収納を1つ、階段の下に1つ、玄関のシューズボックスの隣に1つ、お風呂場の脱衣所に1つ、入れました。
家の中はごちゃごちゃさせたくなかったので、しまえるものはすべて収納するようにしています。
ちなみに、階段の下にトイレを作るとか、お風呂場の脱衣所からキッチンに抜けられる扉を作るなど、色々な案が設計士さんからありましたが、それをすべて収納に回しました。
収納は少し多すぎるくらいがちょうどいいと思います。
最後に、リビングの隣に小部屋を作らず、すべて1つの部屋にしました。
子どもが昼寝をしたり、おもちゃで散らかしたりできる部屋があったほうが便利だとは思いましたが、一生のうち短い期間しかないので、思い切って3LDKにしました。
そのおかげでリビングがとても広く、快適に過ごしています。

Bさん:大きく3つあります。
FIX窓
一番のこだわりポイントは「窓」です。FIX窓を7ヶ所取り入れました。
我が家は高台で見晴らしがいい立地なので、そこを生かしてリビングには大きい窓を希望しました。
「シンプルでミニマルな空間」にしたかったので、窓枠がなくスタイリッシュなFIX窓を採用し、その結果、開放感溢れる光がたっぷりの明るい空間になったので、とても気に入っています。
キッチンと背面収納
キッチンはダークグレー、天板は大理石調で洗練されたイメージを演出し、リビング側にも収納があるので、デザインと利便性も兼ね備えています。
また、生活感が出やすいキッチンエリアを扉で隠す、背面収納にしたことも正解でした。
来客の際にはさっと扉を閉めれば隠れますし、白の建具にしたことでキッチンが引き立ち、リビング空間がオシャレになりました。
洗面所の壁タイル
シンプルなマイホームのアクセントとなり、上質な空間になるので取り入れてよかったです。オリジナリティーも出てここに来ると気分が上がります。また、日常のお手入れは雑巾でOKなのも助かっています。
後悔ポイント・気になるところ
Aさん:予算の関係上、我慢してしまったのですが、ベランダがとても狭いです。
家族四人の洗濯物を干すスペースがぎゅうぎゅうで、バスタオルを干すのに一苦労です。天気のいい日に家族全員の布団やシーツをいっぺんに干せません。
二つの部屋から一つのベランダに出られる扉を付けたのですが、その扉を止めてベランダを広げればよかったなと思っています。
また、シャッターは1階部分にしか設置されていないのですが、最近の大型台風を受けて、2階の部屋にもすべてシャッターを設置しておけば、もっと安心して眠れたなと思います。
Bさん:これは「モルタル玄関」です。
玄関をタイルではなくモルタル仕上げにしたのですが、クラックやシミが汚らしく見えるかなぁ…と気になっています。
モルタルもミニマルで潔くかっこいいのですが、今後この状態がどうなっていくのか気になります。モルタル風のタイルにするのもよかったかなぁと感じています。
また、我が家はキャンプ用品や釣り具もあるので、収納に関してはウォークインを作りましたが、対応しきれず、外に物置を設置しました。
今後、子どもたちの物も増えてくると思いますので、収納にはもっと余裕を持たせればよかったと思います。
これから家を建てようと思っている方へのアドバイス

Aさん:とにかく打ち合わせの前に、たくさんの情報を集め、色々な家を見て、家族とどんな家にしたいかというイメージを一致させておくことがとても大切です。
そこに違いがあると、打ち合わせの時に揉めてしまったり、なかなか一つの事が決まらなくて、時間がむだになってしまいます。
初めはすべて希望が通らなくても、思っていることをすべて設計士さんにお話しすることをおすすめします。
その中で優先順位を決めて、必ずこうしたいもの、可能なら取り入れてもらいたいものを伝えておくと、それをうまくまとめてもらえます。
私たちの担当してくださった設計士さんは、かなり控えめの方だったので、こんなオプションもありますよ、というような説明がほとんどなく、こちらから聞かないと答えてくれませんでした。
金額を聞くと、それが高ければ高いほど、とても申し訳なさそうに説明する方だったので、もっと色々と案を出してもらえてもよかったなと思っています。
そんな設計さんもいるので、色々なホームページや雑誌などを読んで、ガツガツ聞いてしまったほうがいいと思います。
ちなみに、私は最後の打ち合わせの時に、ベランダに手すりがないことに気がつき、布団を干す時に止めにくくなるので、つけてくださいとお願いしました。課金にはなりましたが、あってよかったものだと思います。
最終確認の日に、初めてこちらからオプションの壁紙を見せてほしいとお願いして見せてもらい、そこから何点か決めました。今でもかなりお気に入りなので、この時聞いてよかったと思っています。
カーテンレールは含まれていなかったので、どうするか迷ったのですが、自力でやるよりも、家を建ててくれた大工さんにお願いしました。
リビングの大きな窓のカーテンレールだけ、こだわって自分の好きなものをネットで注文しましたが、そこは設置のみお願いしました。
中には自分でつけるという人もいるようなのですが、引っ越しも大変な上、カーテンレールを自分で設置するとなると、かなりの労力が必要です。ですので、うちのようにお願いしてしまうのも手だと思います。
カーテンの専門店にお願いすると、カーテンの注文とレールの設置だけで何十万も見積もりが出ることが多いです。
他のことに気を取られていてカーテンだけ忘れてたということにならないように、あらかじめどうするかよく考えておくといいと思います。

Bさん:「建築条件付き土地」は制約もありますが、予算よりも安く購入できることもあり、オプションを採用して自分たちの理想に近づけていくこともできますので、選択肢の一つとして考えるのもありだと思います。
色々とやりたいことが出てきて悩む事がありますが、「マイホームで叶えたい夢」と「絶対に取り入れたいこと」を明確にし、紙に書いて「自分達の軸」をしっかりと持つことをおすすめします。
長く続く話し合いで、やりたいことがぶれたり、何がしたいんだろう?と分からなくなる時もあるかと思います。
そんな時、「自分達の軸」に関してはお金をかける!と腹をくくって覚悟すると、自分達らしさが出て、満足いくマイホームになると思います。
また、「シンプルでミニマル」がお好きな方はモールテックスをおすすめします。
モルタルに見た目は似ていますが、モルタルよりも防水性・通気性に優れていて、水回りを仕上げることも可能です。我が家はスタディカウンターに採用しました。
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