日本ハウスHDは、日本全国で注文住宅を施工できるハウスメーカーです。創業時からしばらくの間は「東日本ハウス」という社名でしたが、2015年5月からは現在の社名となっています。
住宅業界内ではそれほど大きな企業という訳ではありませんが、グッドデザイン賞やキッズデザイン賞やリフォームコンクール優秀賞など、様々な賞を受賞していて、設計力や技術力はしっかりとしています。
そんな日本ハウスHDで注文住宅を建てた、静岡県と山形県在住の2人の体験談です。数年住んでみて感じていることや住み心地、やってよかったことや後悔ポイントなどをインタビューしました。
基本情報
日本ハウスHDは檜を使っていながらもコストを抑えて家づくりができるハウスメーカーで、他のハウスメーカーと比べると建築費用も坪単価も安めです。
日本ハウスHDの注文住宅は2500~3500万円が相場の目安です。坪単価は70~100万円が2025年の相場です。以前は1000万円台の注文住宅も珍しくありませんでしたが、物価高騰の影響もあり、現在では2000万円以上がほとんどです。
| 地域 | 静岡県 |
|---|---|
| 年齢と性別 | 60代女性(以下Aさん) |
| 家族構成 | 夫婦・息子・娘の4人家族 |
| ハウスメーカー名 | 日本ハウスHD(建築当時は東日本ハウス) |
| 商品名 | なし |
| 住宅タイプ | 2階建て |
| 構造・工法 | 木造軸組工法(在来工法) |
| 購入パターン | 注文住宅のみ(土地所有済) |
| 当初予算 | 5000万円 |
| 実際にかかった費用総額 | 5000万円 (※当時の金額。現在はより高額) |
| 坪単価 | 68万円 (※当時の坪単価。現在はより高単価) |
| 建坪(建築面積) | 49坪 |
| 延坪(延床面積) | 73坪 |
| 間取り | 8LDK |
| 検討開始から契約までの期間 | 6ヶ月 |
| 工期 | 3ヶ月 |
| 関連ページ | ・静岡のハウスメーカー ・5000万円台 ・坪単価60万円台 ・40坪台 ・70坪台 ・7LDK・8LDK |
| 地域 | 山形県 |
|---|---|
| 年齢と性別 | 30代男性(以下Bさん) |
| 家族構成 | 夫婦・息子・娘の4人家族 |
| ハウスメーカー名 | 日本ハウスHD |
| 商品名 | 快適住宅「華」 |
| 住宅タイプ | 2階建て |
| 構造・工法 | 木造軸組工法(在来工法) |
| 購入パターン | 注文住宅のみ(土地所有済) |
| 当初予算 | 2500万円 |
| 実際にかかった費用総額 | 建物2533万円 (※当時の金額。現在はより高額) |
| 坪単価 | 76万円 (※当時の坪単価。現在はより高単価) |
| 建坪(建築面積) | 16.6坪 |
| 延坪(延床面積) | 33.3坪 |
| 間取り | 2LDK |
| 検討開始から契約までの期間 | 3ヶ月 |
| 工期 | 6ヶ月 |
| 関連ページ | ・山形のハウスメーカー ・2000万円台 ・坪単価70万円台 ・10坪台 ・30坪台 ・2LDK |
外観・外構デザイン
Aさん:外観です。外壁は、10年に一度メンテナンスのために塗り替えています。

Bさん:正面玄関です。メンテナンスフリーを考慮し、外壁は全面タイル貼りにて施工しました。

裏口(勝手口)です。自宅裏が家庭菜園になっているので、キッチンからすぐに畑の野菜を収穫できるように配慮しました。

豪雪地帯のため、除雪作業を考慮して片勾配の屋根にしました。屋根の雪下ろしも不要です。

内装デザイン
Aさん:居間です。掘りごたつにしており、足を入れて寝そべったりできるので、非常に快適です。

こだわりの下がり壁です。棚とぴったりくっついているように見えますが、少しだけ下向きに傾斜しており、棚が前に飛び出さないようになっています。

階段です。バリアフリーを考え、登り切るまで手すりをつけてあります。

ランドリースペースです。洗濯機横に下洗用のスペースがあります。

玄関横の靴箱です。お客様が来られた際に、間仕切りで生活感を消せるので重宝しています。

洋室と和室の境目です。バリアフリーを考え、段差や区切りを極力少なくしています。

Bさん:柱や床材など、配色(トーン)を統一させて、木を基調とした落ち着いた雰囲気のリビングに仕上げました。

リビング階段です。モデルハウスに似せた無垢材のスリッド柱がこだわりです。

キッチン、脱衣所、風呂場です。効率的に動けるよう、家事動線に配慮した間取りにしました。

1階のパネルヒーターです。優しい温もりで室内を温められます。

2階の主寝室です。1階とは雰囲気の違うインテリアを選びました。

2階の子供部屋です。現在1部屋ですが、将来的に壁を作って2部屋になるように設計しました。

家を建てようと思ったきっかけ
Aさん:自分の好きな間取りで家を建てたいと思い、注文住宅の購入を決めました。既存の家具を使用したかったこと、耐震性の強い家にしたかったことが一番の決め手です。
建売住宅だと、構造の大枠は決まってしまっているので、自由の利かないことが多々あります。デザインや家具も、選択肢の幅が狭くなってしまいます。
一生住み続けることを考えたときに、多少お金がかかっても、自分たちの住みやすい家にしたいと思い、注文住宅を購入するに至りました。
Bさん:将来を見据えた家族構成に合った、自分の家族好みの間取りに建てられるのが1番のメリットと感じ、注文住宅を選びました。
私の場合は、ハウスメーカーが間取りの原案を作成する前に、家族で協議して決定した希望の間取りを提示することで、最初から間取りの希望を組み入れてもらえました。
その後、無事に竣工を迎え、家族で考えた間取りが反映されて完成した新居を目の当たりにした時は、満足のいく仕上がりにとても感動しました。
日本ハウスHDを選んだ理由
Aさん:ハウスメーカーを決めた理由は二点あります。
一点目は、当時の担当の方が熱心な方で、とても親身になっていただいたことです。
住宅の購入は、大きなお金が必要で、一生の買い物になるので、「この方ならお任せできる」という方がいらっしゃる日本ハウスHDに依頼しました。
密に連絡を取っていただき、非常にすり合わせがしやすかったです。おかげさまで、着工から完成まで問題なくスムーズに進みました。
二点目は、太陽光発電設備を業界内でいち早く導入していたからです。
当時、一般家庭向けの太陽光発電設備の流通はあまり進んでいませんでした。いつか太陽光発電を設置したいと考えていたので、より技術力があり、ノウハウのありそうな日本ハウスHDに決めました。
Bさん:日本ハウスHDを選んだ理由は2あります。
まず1つ目は、住宅展示場にあった日本ハウスHDのモデルハウスが、木材を基調とした和モダンをテーマとしたデザインとなっていました。
私たち家族好みの雰囲気を持ったモデルハウスで、一目で気に入りました。
実際に完成した新居も、こちらのモデルハウスをベースにした間取りにしたほか、デザインや色使いも取り入れました。
2つ目は「営業担当者の真摯な対応」です。
ハウスメーカーを決める際に、最終的に2社まで絞り込み、どちらにするか悩んでいました。
日本ハウスHDの営業担当者は新入社員で、正直に申し上げても、営業や住宅建築に関する知識は不足していると感じました。
しかし、私たちの新居建築に関する不安やさまざまな質問に対して、真摯に対応する姿勢が大きな決め手となり、日本ハウスHDを選びました。
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工事中の現場の様子
Aさん:着工してから完成まで、取り立てて問題は起きず、スムーズに進みました。
毎日、仕事終わりに現場に立ち寄り、施工管理の方、日本ハウスHDの担当の方と頻繁にすり合わせを行いました。それぞれがコミュニケーションを密に取られていたように感じます。
建築業者の方も優しい方が多く、お茶やお菓子などをお出しすると、みなさんとても喜んでくださいました。週末に子どもたちを連れて現場を見に行った際も、快く見学させてくださり、とても気持ちがよかったです。
Bさん:建築場所が実家の隣だったこともあり、ほぼ毎日のように現場の様子を確認していました。
日本ハウスHDは、棟梁を頭にした現場管理をされているとのことで、建築中に発生した確認事項は、その都度棟梁から事細かな確認があり、特に不安を感じることもなく、竣工を迎えられました。
また、完成間近にリビングのフローリング材に大きなシミが発生したのですが、迅速にフローリング材の張り替えを行ってもらえました。
全体を通して、信頼できる現場だったと感じました。
アフターケア・保証・定期点検などの感想
Aさん:10年ほど前、玄関先の外壁部の一部で雨漏りが起きたことがあり、日本ハウスHDに修理の依頼をしたことがあります。すぐに修理作業を進めてくださるとのことでしたが、なかなか作業が進みませんでした。
業を煮やし、外注先の修理業者の方に直接連絡を取ったところ、すぐに作業を進めていただき、あっという間に修理が完了しました。
その当時、対応していただいた日本ハウスHDの方がお忙しかっただけかもしれませんが、直接修理業者に依頼した方がスムーズにいく場合もあるのかなと思いました。
Bさん:新居完成後から今に至るまで、1ヶ月点検、3ヶ月点検、半年点検を経験しました。
事前に、点検日の調整や日頃から住んでいて気になった事がなかったか、電話である程度聞き取りされ、点検当日は自宅でその内容を実際に見て確認するという流れでした。
私が実際にアフターケアをお願いした内容としては、浴室乾燥機の取り付け具合が悪かったので手直しを依頼したことがあります。
点検日の翌週には業者が訪問して直してもらえたので、その迅速な対応にも十分満足しています。
やってよかったこと・こだわりポイント

Aさん:取り入れてよかった所は、日々の家事のストレスを減らすために、動線をしっかりと考えて組んだ間取りの構造です。
ランドリースペースを例に挙げると、洗濯機からから勝手口まで一直線の動線を組んだので、洗濯かごを持って行き来するのがとてもスムーズです。
洗濯機横には、汚れのひどいものや、靴を洗える下洗用のスペースを設け、天井には部屋干し用の竿を通してあり、日々の洗濯が快適に行えます。
また、既存の棚を活かすために取り入れた、下がり壁という壁の構造も気に入っています。棚を収めるのに必要なぎりぎりの高さの壁を設置し、そこに埋め込むような形で棚を設置する工法です。
留め具などの耐震器具を使うよりも耐震性に優れており、劣化による器具の交換なども必要ないのでおすすめです。
Bさん:大きなポイントが3つあります。
間取り

1つ目は間取りです。キッチン→脱衣所→浴室を扉一つで繋ぎ、家事の動線を十分に考慮した間取りにしました。
また、長い時間家族がいる1階のリビングダイニングは、廊下や壁を設けず、大きな1間とすることで、見通しの良い広々とした空間にしました。
空間の統一感

木を基調とした、年齢を問わない、落ち着いた色合いのフローリング材や建具にしました。
家族のみならず、来客の際にも、少しでも落ち着いた空間で過ごしていただきたいためです。
タイル外壁

タイル外壁はサイディング外壁と比較し、建築時の費用は高いものの、経年劣化に伴う再塗装や張り替えなどをする必要性があまりありません。
ランニングコストが抑えられる点に惹かれました。
後悔ポイント・気になるところ
Aさん:普段の生活の中でよく勝手口(裏口)を利用するのですが、屋根を設置していないので、雨の日などはとても不便を感じます。
購入後に追加で設置することも考えましたが、工事費用がかなり高額だったため、断念しました。実際に住み始めてからの生活の様子を、もっとイメージすればよかったなと思います。
また、キッチンから応接室までの距離があるので、お客様がいらっしゃった際など、お茶菓子をお出しする際に少し面倒です。ただ、生活空間と切り離せるという点ではよかったのかもしれません。
Bさん:住み始めて初めて分かった点が2つあります。
リビング階段
1つ目は、リビング階段が暖をとる上で支障になっていることです。
冬場は、1階リビングで温まった空気が2階、3階(屋根裏)と階段を伝って上に移動して、1階が暖まりづらいです。
空間を遮る扉を、いづれかの場所に設けるべきだったと後悔しています。
外部給湯器
2つ目は、外部給湯器の設置位置です。地域柄、冬は豪雪に見舞われます。
しかし、給湯器は屋根からの落雪が当たってしまう位置に取り付けられているため、オールシーズンを考慮した取り付け位置にすべきだったと後悔しています。
現在は、雪囲いや頻繁に除雪することで対応しています。
これから家を建てようと思っている方へのアドバイス

Aさん:私がアドバイスとしてお伝えしたいのは以下の4点です。
主婦目線で間取りを考える
日々、家で生活する時間も、家事をする頻度も、まだまだ女性の方が多いと思います。いかに日々の家事をストレスなく行えるかを考え、家事動線を意識した間取りを組むことをおすすめします。
収納の数を多くする
長く住めば住むほどものは増えていきます。家族が増えればなおさらです。収納は多いに越したことはないかと思います。
バリアフリー
和室が2室ありますが、高齢者でも暮らしやすいよう、洋室との間に境を設けず、バリアフリーにしています。
まだ家族全員が若かったときはあまり意識しませんでしたが、自分や自分の親が高齢になったとき、この構造にしておいてよかったと感じるかと思います。自分が高齢になったときのことも想定して、間取りを組むことも大事です。
断熱材
かなりの数の断熱材を入れたので、夏は涼しく冬は暖かく、快適に過ごせます。断熱材の量や性能はしっかりと確認するようにしましょう。
まとめ
他にも細かいことを挙げればきりがないかもしれませんが、一番に考えるべきは「日々の生活のしやすさ」だと思います。いくらおしゃれな内装にしても、住んでいてストレスが溜まっては元も子もありません。
まずは日々の生活のしやすさを重視し、残ったお金をデザインや家具に投下するのが賢いやり方ではないかと思います。

Bさん:新居を建築する場所、日差しの向きやどんな気候の地域なのか、自分なりに調査しておいた方がいいと思います。
- この向きに屋根の傾斜をつけた方が除雪しやすい
- この位置に窓があった方が部屋の中に日が差していい感じになりそう
など、建築場所の環境に応じた建て方が自然とイメージしやすくなるからです。
ハウスメーカーはその部分を分かっているようで、理解していない方が意外と多いです。
任せっきりにしてしまうと、実際に建て終わってから「こんなはずじゃなかった…」と後悔する場面も出てきてしまうので、1番気をつけた方が良いポイントでしょう。
また、ハウスメーカーから間取り図を初めて作ってもらう前に、家族の生活スタイルや雰囲気など、こちらの希望を事細かに伝えておくことも大切です。
言葉での伝え方が分からない場合は、インターネットや雑誌に掲載されてある自分のイメージにあった間取り(部屋の配色など)を担当者に提示するのもおすすめです。
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